瀬戸内町出身の山田さんが秋耕展で奨励賞等を受賞
−創作の原点はふるさとへの思い− |
東京・六本木の国立新美術館でこのほど開催された第50回秋耕展で、瀬戸内町出身の山田淳子さんが絵画の部で奨励賞、さらに工芸(陶芸)の部では部門賞に輝きました。
淳子さんは東京瀬戸内会顧問の山田幸一郎氏夫人で、本同窓会員でもある三浦雅之同瀬戸内会長の実姉です。最後に淳子さんが、創作やふるさとへの思いを語ってくれました。
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| 奨励賞受賞の「一夜の華」 |
第48回同展文部科学大臣賞の「宇宙基地」 |
上2点は画像クリックで拡大します |
同展を開催した一般社団法人秋耕会は、絵画・工芸・写真の3部門がジャンルを越えて同じ会場で作品を発表できるのが特徴で、文化庁と東京都が後援しています。
今回は「秋」をテーマにした3部門合同の作品と秋耕会功労者の作品、それにウクライナの子供たちの作品を展示していました。
奨励賞受賞の絵画「一夜の華」は自宅庭に咲いた月下美人を重厚なタッチで描いています。残念なことに、この月下美人は翌年には枯れたそうです。
陶芸の部で部門賞受賞の「大輪の華」(下写真手前から二つ目)は、釉薬(ゆうやく)の中で透明釉だけを使う「練り上げ」という手法で作ったそうです。
淳子さんによると、この手法は土によって違う収縮度の差から乾燥時や焼成時にひびが入りやすいため、陶芸技法の中では難易度が高い技法として知られているそうです。
同じ練り上げ技法で作り、第48回秋耕展で文部科学大臣賞を受賞した「宇宙基地」も、功労者作品として展示されていました(写真上右)。
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手前から二つ目が部門賞受賞の「大輪の華」
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| 自身と陶芸教室の生徒さんの作品の前で笑顔を見せる淳子さん |
淳子さんは長年同会に所属し、現在は理事(運営委員)を務めています。また、この秋耕展ばかりでなく地元の千葉県浦安市や東京都の作品展示会にも出品する他、自宅で陶芸教室を開くなど後進の指導にも当たっています。
そんことから、淳子さんは「この年になっても毎日忙しく走り回っている」と、充実感が漂う笑顔を見せていました。
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| 国立新美術館外観 |
淳子さんが絵画や陶芸、故郷への思いを語ってくれました。
私と陶芸との出会いは、4人の子育ての傍ら浦安市の陶芸サークルに参加したことが発端です。寸暇を惜しんで陶芸に引き込まれたのは幼い頃、父が小刀で彫ったネズミやネコなどが廊下の至る所に飾られていました。
その父の姿が私の脳裏に刻まれ潜在意識となり、行動となりました。それが自宅に電炉窯を設置し、陶芸教室を開くまでになったと思います。しばらくするうちに、陶芸を究めるには絵心が必要だと思うようになりました。そのことが、また、日本画にも没頭するようになった理由です。
わが家の庭には、原種の島ミカンやタンカン、ソテツ、テッポウユリ、スモモ、グァバ(バンジロウ)などがあり、シマの季節を知らせてくれます。パッションフルーツ(トケイソウ)は自宅の壁にまでつるが伸び、孫には「ジャングルみたい」だと言われています。
日々、ふるさと加計呂麻島の自然を体感しています。陶芸でも日本画でも主な題材は、加計呂麻島の自然です。
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