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東京・五反田の夜に吹いた奄美の風
栄さんのシマ唄ライブ体験記

 HP管理人から⇒小生の学生時代の友人(長野県出身)から奄美シマ唄を聞いた感想が寄せられました。栄さんのご両親は奄美市の出身で、母親は旧大島実業高校(現奄美高)卒です。以下に掲載いたしました。

 栄百々代(さかえ・ ももよ)さんの心に沁みるシマ唄、そして熱気あふれる唄と踊り。私は友人らと東京・五反田の居酒屋で奄美の風と味&黒糖焼酎を満喫しました。そして、奄美シマ唄に癒やされ、明日への生きる活力を得たように感じました。

日中の猛暑がようやく和らぎ始めた7月19日の夕刻。私たちは、東京・五反田の一角にある奄美料理店「みしょーれ奄美」を訪ねました。メンバーは奄美大島出身のY君、かつて島を旅したことがある仲間、そして「奄美シマ唄ってどんな音楽?」と興味津々の友人たちでした。

バックグラウンドはさまざまながら、奄美への熱い想いがある10人が集まり、今夜のイベントへの期待に胸を膨らませていました。お店の扉を開けると、壁に飾られた奄美の美しい風景画が目に飛び込んできました。

昼間の暑さを忘れさせてくれる涼しい空間は、私たちを東京の日常から一瞬で南の楽園へと引き込みました。今夜のお目当ては、奄美の伝統的な歌「シマ唄」を歌い継ぐ唄者(うたしゃ)、栄さんのライブです。

シマ唄を熱唱する栄百々代さん(お囃子はタナカアツシさん)

パワフルで太陽のような人!栄さん

 テーブルには「油そうめん」やプチプチとした食感が楽しい「海ぶどう」といった郷土料理が並び、それに舌鼓を打っていると、ふわりと柔らかな雰囲気でありながら、凛(りん)としたオーラを放つ女性がステージに現れました。栄さんの登場です。

 彼女の両親は奄美大島の出身で、自身も奄美で生まれ大坂で育ちました。15歳でシマ唄界の大御所だった故武下和平氏に師事、今では奄美民謡武下流師範として活躍しています。

 現在は大阪を拠点に唄者としての精力的なライブ活動はもちろん、奄美料理店の経営や後進を育てるためのシマ唄教室の運営など、まさにエネルギッシュという言葉がぴったりの方です。

 その活動の根底には、両親の生まれ故郷である奄美の文化を一人でも多くの人に知ってほしい、そして未来へ繋いでいきたいという深い愛情が流れています。2022年に「ミセスジャパン大阪大会」で3位に入賞した際も単に美しさを競うのではなく、奄美の「結(ゆい)の心」という助け合いの精神をスピーチで堂々と伝え、多くの共感を呼んだそうです。

六調に興じる参加者

ライブスタート!心に沁みるシマ唄の世界へ

 「今夜は来てくれて、ありがっさまりょうた!(ありがとうございました)」。栄さんの温かいあいさつとともに三味線がぽろりと響くと、店の空気が一変しました。ざわめきが静寂に変わり、全員の視線がステージに注がれます。

 島の暮らしや働く人々の姿を歌った「稲スリ節」など、栄さんの歌声は、透き通るようでいて、どこか大地を思わせる力強さを持ち、三味線の独特の音色と絡み合って心に直接響いてきます。

 歌詞の意味が分からない友人も、その旋律に込められた喜びや切なさ、日々の営みのたくましさを感じていました。冷えた黒糖焼酎のグラスを片手に聞いていると、私にはサトウキビ畑を吹き抜ける風や打ち寄せる波の音が聞こえてくるようでした。

 奄美出身のY君は、目を開いて満面の笑みを浮かべながら故郷を懐かしむように聴き入っています。曲の合間のトークも、また栄さんの魅力の一つ。歌の背景にある島の物語や、ご自身の体験談をユーモラスに語ってくれるので、私たちはさらにシマ唄の世界に引き込まれていきました。

シマ唄を聞きながら談笑する小生らグループ

 奄美の心が踊りだす!クライマックスは圧巻の「六調」

 しっとりと聴き入る時間が過ぎライブが後半に差しかかると、会場の雰囲気は再び変化します。アップテンポな曲が始まると自然と手拍子が沸き起こり、会場の熱気がぐんぐんと上がっていくのが肌で感じられました。

 そして迎えたクライマックスは、奄美の宴会の最後には欠かせない踊りの曲「六調」。あちこちから「ヒューヒュー!」という高い指笛が鳴り響き、一部の人が踊り出すと連れて他の人も輪の中に入っていきました。

 奄美出身者以外も出身者の踊りを見よう見まねで、夢中で合わせ踊り出しました。最初は「ちょっと恥ずかしい…」と戸惑っていた東京の友人も、周りの楽しそうな雰囲気に引っ張られ、いつの間にか踊りの輪に入り満面の笑みで腕を振り、すっかり六調の渦に巻き込まれていました。

シマ唄を解説する栄さん オジサン二人と写真に収まる栄さん(左が私)

奄美を想い、歌がくれた明日への活力

 最初に歌うあいさつの唄「朝花節」から始めた栄さんは、この夜は合計で20曲余も歌ってくれました。イベントが終わり店を出た後も、頭の中では六調の陽気なメロディーが鳴り響き、心地よいライブと郷土料理の満足感に包まれ家路に着きました。

 ・里村さん撮影のライブをyoutubeで見る。

(投稿者=上原繁夫、2025.07.24up)

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