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富士山すそ野一周を歩く(12)−HP管理人
         
ふもとっぱら(静岡県富士宮市)〜割石峠(静岡・山梨両県境)まで


 小生は昨年春から富士山のすそ野を一周する某旅行会社のウオーキングツアーに参加することにしました。毎月ほぼ1回開催で第17回まであり、全周は約153Kmの距離になります。

以前、小勝顧問ご夫妻が行ったウオーキング日帰り旅行に倣い、後期高齢者になる前にと思い立ちました。第12回目(3月10日)は、ふもとっぱらから静岡・山梨両県境の割石峠まで。

行程はふもとっぱら⇒東海自然歩道⇒道の駅朝霧高原⇒A沢貯水池⇒割石峠。土道や砂利道が多い東海自然歩道と国道などの舗装道を合わせ距離は約10Km、歩行時間約4時間。天候は晴天。参加者数38人。

ふもとっぱらのオートキャンプ場から望む富士山(標高3,776m)

明るい日差しの中を歩く参加者一行

 出発時からの晴天は一日中続き富士山の雪も多く、これまで全12回の中では最も雄大な富士山が眺められました。前回に続きほとんどが朝霧高原の外縁を歩くコースで、東海自然歩道のウオーキングを十分に楽しむことが出来ました。

朝霧高原は、富士山の西麓に位置し標高は700mから1200mに広がっており、地域的には白糸の滝から割石峠近くまでの広いエリアを総称して言うそうです。


本栖湖(昼食会場近くの駐車場から)

消滅した上九一色村も名を連ねる本栖湖の説明板

今回は、オートキャンプ場のあるふもとっぱらまで大型バスが入れなかったため、東京農大富士農場に通じる小道近くの国道139号で下車。ここが出発地点となり、1Km余ほど歩いてふもとっぱらに到着しました。

ここから東海自然歩道に入りました。ほぼ平坦な自然道が続き、雄大な富士山や前回にも増して多く飛び交うパラグライダーを眺めながら歩くうちに午前の部終了。道の駅朝霧高原からバスで本栖湖近くの昼食会場に向かい、昼食後に同高原に引き返しました。


与謝野晶子の歌碑 東海自然歩道の標識

昼食会場近くの駐車場には与謝野晶子の歌碑が建てられており、「本栖湖をかこめる山は静かにて 烏帽子が岳に富士おろし吹く」と刻まれていました。

また、本栖湖の説明板には山梨県と併せ、平成の市町村合併で消滅した上九一色村も名を連ねており、ちょっと奇異な感じがしました。

富士宮市根原地区にある浅間神社の主祭神は、木花佐久夜毘賣命(このはなのさくやひめのみこと)、配神(相殿神)は大山祇神(おおやまづみのみこと)。訪れる観光客は少ないようで、ひっそりとたたずんでいました。


富士宮市根原の浅間神社
雪の積もった道を行く参加者一行

富士宮市根原(国道139号)方面から望む富士山

 午後の部は、ほとんどがアブラチャンと言う名の落葉小高木が繁る樹林帯の中を歩くコース(東海自然歩道)で、64段の階段もあるやや起伏に富んだ道もありました。

さらにコースの一部の木陰の道には短い距離ながらも雪が残っており、慎重に足を運ぶなど久々に歯応えを感じたウオーキングとなりました。


落葉したアブラチャン 着陸態勢に入ったパラグライダー

 小生は初めてアブラチャンと言う樹木名を知りました.S講師やネット情報によると、幹は細く多くの株立状になり種子からは油が取れ、昔は整髪剤や灯し油として利用されたとのことでした。チャンとは、油分を含む松脂(マツヤニ)のことを言うそうです。

雪を頂いた南アルプスが遠くに見えた(奥、バス車内から撮影)

終着点の静岡・山梨両県境の割石峠

 終着点から温泉に向かうバスの中では、S講師が富士山麓に開墾で入植した人達の苦労話などを語ってくれました。

農業用の機械が無い時代だったため、用無しとなった戦車を改造して利用したりしたそうです。しかし、溶岩台地の痩せた土地と厳しい寒さで野菜などは育たなかったようです。そのため、「離農した人が多かったのではないか」「残っているのは酪農家の一部ではないか」とのことでした。

確かに今の豊かな時代からは考えられない、戦後の貧しい時代に翻弄されながらも懸命に生き抜いた先人達の苦労がしのばれる話でした。

ウオーキング終了後の温泉は、山梨県富士吉田市にある「富士山溶岩の湯・泉水」。往路・復路とも中央高速道利用でした。小生は石川パーキングで離団し、JR八高線と西武線経由で帰宅しました。

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(HP管理人=山田信廣、2024.03.14up


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