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富士山すそ野一周を歩くD−HP管理人
         
〜樹空の森(静岡県)から忠ちゃん牧場まで〜

 小生は今春から富士山のすそ野を一周する某旅行会社のウオーキングツアーに参加することにしました。毎月1回開催で第17回まであり、全周は約153Kmの距離になります。

 以前、小勝顧問ご夫妻が行ったウオーキング日帰り旅行に倣い、後期高齢者になる前にと思い立ちました。第5回目(8月27日)は、樹空の森から忠ちゃん牧場まで。距離は約8Km、歩行時間約3時間30分。天候は晴れ時々薄曇り


 すそ野はほぼ晴れ間が続いていましたが、富士山のどこか一部には一日中厚い雲がかっていました。拝めたのは出発地に向かう時と帰路のバスの中からだけで、全体がすっきりと眺められないすそ野巡りとなりました。

 今回は午前中が舗装道で、午後からは緩い登りがある杉木立の中を歩くもので、久しぶりに山道を歩いた気がしました。ただ、静かな山歩きではなく、御殿場市や裾野市などにまたがる自衛隊東富士演習場からの砲弾の爆発音に気合を入れられながらの(?)、ウオーキングとなりました。

第4回はこちら第3回はこちら ・第2回はこちら ・第1回はこちら ・小勝ご夫妻一周ウォーク

東名高速・足柄サービスエリアから見えた富士山(標高3,776m)


舗装道を歩く一行、遠くに箱根の金時山(1,212m)が見えた

 出発地は前回終着点の富士山樹空の森。正式名称は「御殿場市富士山交流センター」で、「富士山の情報発信」「自衛隊との交流」「地域活性」の役割を担う公園施設で、ビジターセンターや富士山天空シアター、温泉、地域交流スペースなど各種施設を備えています。

黄金色の水田

 同センターで、富士山の成り立ちや四季を紹介するビジターセンターを見学した後、ウオーキング開始。太平洋クラブ御殿場コースの西側舗装道をなどを経由し、一時間ほど歩いた所でバスと合流。ここから昼食予定のレストランがある裾野市にバスで向かいました。

 野の花は少なくなっていましたが、道中には台湾原産のタカサゴユリが多く咲いていました。また、クズやハギ、ススキなど秋の花が見られました。

 さらに、水田は黄金色に染まり実りの秋を迎えており、蒸し暑い中にも季節の移ろいを感じました。余談ながら、タカサゴユリは日本のテッポウユリと似ていることから「ホソバテッポウユリ」と呼ばれることもあるそうです。

 
 バスで移動した国道469号線の区間は、距離があり過ぎ単調であることなどから引き返すことなく、午後の部はこのレストランからウオーキングを開始しました。約30分ほどで須山浅間神社に到着。

 同神社の主祭神は木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)。相殿(あいどの)神として、天津彦火瓊々杵命(あまつひこほににぎのみこと)、大山祇命(おおやまづみのみこと)、天津彦火々出見命(あまつひこほほでみのみこと)、天熊大人命(あまくまうしのみこと)を祀っています。

須山浅間神社


須山登山歩道案内板

 須山浅間神社から忠ちゃん牧場までは、須山登山歩道の緩い登り坂のコースでした。杉木立から漏れる光を浴び、木立の下に生えるコケに癒され、久しぶりに山道を歩く感触を味わいました。

 しかし、自衛隊東富士演習場から時折鳴り響く「ドーン」「ドーン」という爆発音を聞くたびに、厳しい世界情勢の現実に引き戻される思いがしました。

杉木立の中を歩く一行

 旅行会社の資料によると、須山登山歩道は平安時代から大宮口(富士宮)、吉田口(富士吉田)登山道の下山路として開かれ、後に室町時代からは登山道としても利用された。その後、近世からの新交通機関の導入や新しいルートの開拓などで、今ではこの道の利用者は少なくなっている、という。

 その一方で、この登山道は須山浅間神社と共に2013年、世界文化遺産の構成要素の一つとして登録されているそうです。

ウオーキング中に見えた富士山頂上

川田順の歌碑

広々とした忠ちゃん牧場

 終着点の忠ちゃん牧場前には、大正・昭和時代に活躍した東京出身の歌人、川田順が詠んだ「不二のねの ふもと萱原はてしなく くわっこう啼くと 耳そばたてつ」の歌碑が刻まれていました。

 この地点からは宝永火口が富士山の真ん中に見え、富士山の撮影スポットして人気だそうでしたが、厚い雲に覆われていました。また、牧場と称しながら牛や羊の一頭も見られず、ちょっと不思議な気がしました。

 ウオーキング終了後の温泉は、前回と同じ富士山樹空の森公園内にある「御胎内温泉」。高速バスのルートは往復とも東名高速利用となりました。

(HP管理人=山田信廣、2023.09.04up


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