富士山すそ野一周を完歩達成(17、最終回)−HP管理人
八木崎公園から(山梨県)〜北口本宮冨士浅間神社まで |
小生は昨年春から富士山のすそ野を一周する某旅行会社のウオーキングツアーに参加することにしました。毎月ほぼ1回開催で第17回まであり、全周は約153Kmの距離になります。今回は完歩を記念して、会員フォトから会員便りのページに移しアップいたしました。
以前、小勝顧問ご夫妻が行ったウオーキング日帰り旅行に倣い、後期高齢者になる前にと思い立ちました。しかし、前回からは後期高齢者入り後のツアー参加となりました。第17回目(8月4日)は、八木崎公園から北口本宮冨士浅間神社まで。
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厚い雲に覆われた富士山(富士山駅デッキから、標高3,776m)
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河口湖大橋(富士五湖では唯一の橋) |
行程は八木崎公園⇒大池公園⇒船津⇒富士山駅⇒御師の街並み⇒北口本宮冨士浅間神社。ほとんどが舗装道で距離は約8Km、歩行時間約3時間。天候は晴れ。参加者数39人。
この日は参加者のうち29人が完歩を達成し、終了後にふじやま温泉近くのホールでS講師から完歩証と記念のオリジナル腕時計の授与を受けました。
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湖上の女神(写真は加工しています) |
晴れにもかかわらず富士山は厚い雲に覆われ、すそ野以外はほぼ見ることが出来ませんでした。この日も日差しは強くかなりの蒸し暑さでしたが、所々で初秋の到来を思わせるキキョウやコスモスなどが咲いているのを見かけました。
完歩を記念し、参加者全員で「湖上の女神」像の前で写真を撮りました(手を挙げてるのが小生)。像の説明板によると、このブロンズ像は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と磐長姫命(いわながひめのみこと)が仲良く湖上で舞う姿を表現したものだそうです。
伝えられるところでは木花開耶姫命が美形だったのに対し、姉の磐長姫命は不美人だったと言われています。どの像が誰を表現しているか不明でしたが、両像とも品のある良い顔立ちをしていました。
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ヘクソカズラ
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ススキ
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マツヨイグサ(月見草)
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キキョウ
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コスモス
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カッパの夫婦像
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綾小路きみまろ氏寄贈の「黄金の七福神」の一つ |
富士急行線富士山駅 |
富士急行線の富士山駅デッキから富士吉田市街などを見学しました。前記の通り、富士山の展望は全く望めませんでしたが、富士急ハイランドの遊具施設などが違和感なく街並みにマッチングしている、と感じました。
富士山駅ビルは6階建てで、なかなか立派な建物でした。この駅の旧名は富士吉田駅でしたが、2011年に変更したそうです。
今から約30年前の小生が40代半ばの頃、この駅から北口本宮冨士浅間神社へお参りした後、富士山に登ったことがあります。当時は木造2階建てだったような気がします。まさに隔世の感を禁じ得ませんでした。
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富士急ハイランド(富士山駅デッキから) |
駅ビルから金鳥居(かなどりい)をくぐり、北口本宮冨士浅間神社に向かいました。この通りは8月26日の「吉田の火祭」では大きな松明が70〜80本燃やされ、火の海と化し深夜まで賑わうそうです。
また、この通りにはかつての「御師(おし)」の家が立ち並んでいました。旅行社の資料などによると、御師とは社寺に所属してその社寺へ参詣する者や信者の為に祈祷・案内をし、参拝・宿泊などの世話をする神職のことだそうです。
今では御師の私邸で行う御神楽や御札の配布が禁止されたため、御師という職業はなくなっていますが、一般の宿泊客やワーケーション客などを受け入れているそうです。
今回は400年以上の歴史を持つ御師の「菊谷坊」を見学させてもらい、当主の奥様から御師の歴史などについてレクチャーを受けました。御師の家の特徴は、門柱から母屋の玄関までの距離が長く、いわゆるウナギの寝床のような屋敷の形状をしていることだ、そうです。
江戸末期には関東地方を中心に富士講の道者(信者)は約20万人、富士吉田の御師の家は86軒もあったそうです。通りには、そんな名残りのある門構えの家が幾つも残っていました。
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御師「菊谷坊」の説明板
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菊谷坊の門(坊は奥の赤い屋根)
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北口本宮冨士浅間神社 |
その後、昨年4月のスタート時ににお参りした北口本宮冨士浅間神社到着。大雨や事故等に遭うことも無く、全17回を無事に歩けたことを木花開耶姫命などのご祭神に報告し、感謝の念を伝えました。
この富士山すそ野一周ではS講師の豊富な知識とガイドで、この地域の自然や文化、歴史など新たな発見が幾つもありました。副次効果になりますが、富士五湖の湖名とその位置関係も分かるようになりました。また、毎月1回、本格的な温泉に入れたのも良かったです。記念にいただいた腕時計は今後の山歩きに使うつもりです。
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クラブツーリズム(株)の行程略図と完歩証、記念のオリジナル腕時計(画像クリックで拡大します) |
蒸し暑いウオーキングを楽しんだ(?)後の温泉は、富士吉田市にある「ふじやま温泉」で汗を流しました。往複路とも中央高速利用で、小生は石川パーキングで離団しJR八高線と西武線経由で帰宅しました。
(HP管理人=山田信廣、2024.08.07up) |