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秩父の桃源郷を歩く−HP管理人

 HP管理人は4月中旬の某日、元同僚ら5人で西武秩父線・西吾野駅〜関八州見晴台〜顔振(こうぶり)峠〜吾野駅までをのんびりと歩いた。

 秩父の山里はちょうど今が春らんまんの時季を迎えていた。特に顔振峠の辺りはミツバツツジやミツマタの花が満開となっており、桃源郷の中を歩いているような感覚を覚えた。

 長い眠りから目覚めた山里にはエネルギーが満ちあふれており、足取りも軽やかにこの日のハイキングを満喫した。


秩父の山並みを背景に咲くミツバツツジ

顔振峠の山里

 顔振峠は標高500m。この峠は昔、源義経・弁慶主従が京を落ちて奥州へ逃れる際、あまりの絶景に何度も振り返ったのが名前の由来になったという、逸話が残っている。

 確かに峠からは雄大な秩父の山並みが見渡せ、広葉樹の木々が芽吹き始め、淡い緑色や濃い緑、それにヤマザクラの淡いピンク色等と相まって、見ていて飽きることがなかった。「山笑う」という春の季語は、このような情景をいうのだろうか、と納得した。

 また、峠からの眺めは以前歩いた長野県飯田市の遠山郷・下栗の里にも似ていた。
今はベストシーズンだが、「山眠る」冬場の生活は厳しいものがあるのだろう、などと想像した。


赤花のミツマタ

白花のミツマタ

ヤマザクラ

キブシ

ヤマブキ

ヤブツバキ

タンポポ

アオキの実

顔振峠の案内板

 
 関八州見晴台は標高771m。昔、ここから「相模」「武蔵」「上野」「下野」「安房」「上総」「下総」「常陸」の八州が見えたことから、この名前が付けられた、という。

 当日は薄曇りだったため、武甲山など秩父の山々が見えるだけで、「安房」や「下野」などの景観
は望むべくも無かった。

 しかし、西吾野駅から見晴台までの道端にはスミレやタンポポなどがひっそりと咲き、癒される思いがした。また、見晴台周辺はアセビが多く、小生がこれまで見た中では最大となる直径20cmほどの大木もあった。

関八州見晴台

スミレ

同左

アセビの大木

アセビの花と新芽

ボケ

庭先に咲く菜の花

レンギョウ

山道の案内標識

出発地の西吾野駅

谷間を走る秩父電車


 今回、このコースを久しぶりに歩いて西洋人のグループ連れなどが多かったのには少々驚いた。数年前、今回とは逆回りで歩いたことがあったが、その時には一人も見かけなかったものだ。

 ミシュランガイドで紹介されたことで、今では高尾山が外国人に大人気となっている。秩父の山々は駅からのアプローチも良く、コースも多岐に渡っている。冬場が寂しくなるこの周辺も人気の観光地になって欲しいと願いつつ、家路に着いた。
 


顔振峠の山里に咲くサクラ

満開のソメイヨシノ(吾野集落にて)

(山田信廣=実高S43年卒、2017.04.20up)


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