レポート

“とくの島”観光・物産フェア in 東京を開催−関東徳州会
=東京配田ヶ丘同窓会有志も出店=


 関東徳州会(徳之島三町郷友会)は2月21日、徳之島町3町やJAあまみ(徳之島事業本部、天城事業本部)などの後援を得て、東京・渋谷区の代々木公園イベント広場などで、第4回“とくの島”観光・物産フェア in 東京を開催した。

 今年も「日本一早い! おいしい!! 『春一番』」と銘打った新じゃがやタンカン、黒糖などを販売する一方、広場に設営した24の屋台では春一番を使った豚汁やチゲ鍋、黒糖焼酎などを提供した。

 今回のフェアには、徳之島出身で東京配田ヶ丘同窓会の記原正一郎会長を中心とした本同窓会有志もブースを借りて出店。徳之島のお土産を販売するとともに会員手作りの料理や酒のつまみなどを提供し、フェアの盛り上げに一役買った。

好天に恵まれ多くの来場者でにぎわった

 フェアは、2011年3月の東日本大震災直後に関東徳州会青年部の呼び掛けに応じて、徳之島の農家が20トンの新じゃがを無償で拠出し、東北の被災地に贈ったのがきっかけだ。

 その際の農家の協力に感謝して、徳之島の農産物を関東エリアで販売し徳之島ブランドを確立するとともに、同島の文化や自然・観光をPRし郷土の発展に寄与する事業の一環として、2013年から行っている。

 この日は好天に恵まれ、奄美群島関係者や公園に遊びに来た人などを中心に約2万人(主催者推計)が来場。来場者は春一番などを使った料理に舌鼓を打ち、ビールや黒糖焼酎で喉を潤した。

 販売用の新じゃが2.5トンとタンカン1トンを積載したトラックの前には行列ができ、販売開始後間もなくして完売するほどの盛況ぶりとなった。会場で買えなかった人たちは注文伝票に住所氏名を書き、徳之島から宅配便で送ってもらうことに。屋台出店者も終了時間までにほぼ完売した。

新じゃが「春一番」とタンカンを求める来場者

 また、野外ステージ上ではオープニングで「すもも」の2人が朝花節を歌った後、徳之島出身者を中心としたアーティスト8組が島唄や自身のオリジナル曲などを次々と熱く披露。公園に遊びに来ていた人たちを引き寄せるなど、会場の雰囲気を最後まで盛り上げた。

 ・主催した関東徳州会副会長の勝光重さんのコメントは以下の通り

 第2回は雪、そして第3回は雨だったが、今年は晴天に恵まれ大勢の方にご来場いただきホッとしています。会を重ねるごとに島関係者以外の来場者が増え、フェアの目的に沿ったうれしい現象が現れてきたように思います。島からは大久保伊仙町長や関係者が上京し、フェアを盛り上げてくださいました。

 今回は、東京奄美会青年部や奄美高校・東京配田ヶ丘同窓会と徳之島以外の出店もありフェアに花を添えていただきました。島の「タンカン」や「ジャガイモ」はフェア開始早々に売り切れたため、大勢の方が購入できない状況となり、迷惑をかけてしまいました。

 また、各ブースの出店物も完売が続き盛況でした。出店者の皆さまには心から感謝申し上げます。今後はこれまでの経験を活かし「徳之島フェア」をますます発展させ、島の発展に寄与するイベントにしていかねばなりません。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


ープニングで朝花節を歌う「すもも」の2人

 本同窓会有志は、この日早朝から調理品や材料、コンロなどの道具類を会場に持ち込み、ブース設営後にそれらをテーブルに並べ準備した。奄美新民謡のCDをBGMに、店頭ではKさんが新じゃがの「春一番」を蒸してジャガイモの田楽を作り、Nさんは持ち込んだジャガバター用のジャガイモを温めて販売を開始した。

 Sさん手作りのいもむち(イモ餅)やパパイヤ漬物、Kさんが持参したトビンニャ(巻貝の一種)はすぐに売り切れとなった。Yさん持参の特製ブタみそとダーナ(タケノコ)の煮付けも間もなく完売した。また、徳之島から取り寄せたよもぎ糖など各種黒糖製品の土産物も午後1時過ぎには全て売り切った。

奄美高校・東京配田ヶ丘同窓会のブース

 記原会長は「参加した有志ばかりでなく、参加出来なかった方からも農産物を送ってもらうなど協力してもらった。また、多くの同窓会員が友人や家族らと来場してくれ、手作りの料理を食べてくれたり徳之島の土産物を買ってくれた。いささかなりとも古里・徳之島の宣伝に寄与できたのではないか。感謝の念に堪えない」と語った。

 後日談ながら、友人からSさんに「郷土料理を土産に持ち帰り、夜にいただいた。島の味が懐かしくとても美味しかった」と弾んだ声で電話があった、という。Sさんはこの電話で、「料理の仕込みからイベント当日までの疲れが吹っ飛んだ」と話していた。

手作り調理品の数々

徳之島の各種黒糖製品
出店有志の面々

 ・ 奄美新聞の記事を見る(PDF)

(2016.02.24up)


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