津江三千子さんがニューヨークで個展開催−8月20日から
旧実高卒の日本画家、津江三千子さん(奄美市名瀬出身、旧姓重信)は米国・ニューヨーク市のジョージ・ビリス・ギャラリーで、8月20日〜同24日の間、個展を開催する。
個展の運営は、日本文化とその担い手の活動を支援する一般社団法人の ジャパンプロモーションが行い、津江さんは他の日本人アーティスト6人と共に日替わりで開催する、という。入場無料。
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津江さん紹介文と出品予定の「月に咲く」(29×26inch) 画像クリックで拡大します
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津江さんの絵画は、現実にある風景をそのまま写生するのではなく、心の中に思い浮かべたり刻み込まれた心象風景を描く抽象画だ。
津江さんは、パリのサロン・ドトーヌ展で今年8回目の入選を果たした他、これまでスペインとベルギー、オランダでミニ個展を開き、数点の作品を発表している。本格的な海外での個展は今回が初めてだ、という。
公式プログラムの「強く儚き自然のすがた」と題する紹介文では、津江さんを「奄美大島や沖縄各地で夏に見られる幻の花・サガリバナを題材とした作品を多く手掛けており、一夜限りで咲いて散るその神秘的な存在を通じて人々に生の尊さや力強さ、美しさを伝え続けています」、と記している。
出品予定の作品は、写真の「春の賛歌」(29×107inch)を含む大小の作品28点を展示する、という。
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「春の賛歌」(72.7×272.7cm) 画像クリックで拡大します
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ニューヨークへの出発を前に津江さんは、「海外での本格的な個展は初。自分の絵が外国人に受け入れられるか否か不安はあるが、今まで取り組んできた最高の作品をお見せしたい。また、海外の風景や文化を見たり体験することで、今後の創作に良い刺激が受けられれば」と語る。
その上で「ニューヨーク奄美会の栄秀吉会長にも連絡がつき、鹿児島・奄美関係者も来場してくれそうだ。古里のサガリバナを題材とした作品も多く出展している。多くの人にぜひともご高覧いただきたい」と、語っている。
・津江さんの英文紹介文と会場地図はこちら
・出品予定作品一覧その@ そのA
・(株)美術年鑑社のWeb記事を見る
(2019.08.07up)
第10回奄美島うたのど自慢記念大会を開催−奄美文化交流協会
−歴代優勝者と準優勝者が出演−
奄美文化交流協会と奄美島うたのど自慢実行委員会は、8月25日(日)午後1時から東京・JR大井町駅のきゅりあん大ホールで、「第10回奄美島うたのど自慢記念大会」を開催する。
この大会は、奄美の伝統文化である「島うた・新民謡」を広め、奄美ファンの交流と親睦を深めながら古里へ寄与することを目的として、2010年から始まった。
節目の第10回大会となることから、島うたの部・奄美歌謡の部ともに歴代の優勝者と準優勝者に限定。これまで通り審査を行い、グランドチャンピオン等を決めて表彰する。
大会は4部構成で、第1部の島うたの部には10組が出場。続く第2部の奄美歌謡(新民謡)の部は11組が出場する。主催者は、これまでの大会優勝・準優勝者のその後の成長ぶりを楽しみにしている、という。