「母ちゃん」とつぶやく時のやさしさは
まなこにかすか汗の満ちゆく |
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ふたたびに生まれ変わりて我が母の
味噌汁たべて大きくなりたし |
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七十年鏡の中を歩みゆく
吾は今朝また見つめられおり |
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村むらを微笑みの色に染めゆきて
役目を終えしお陽さましずむ |
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歩くとき影と離れるからだかな
心はずみて口ずさみおり |
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雨降れば祈れるごとく村を行く
水たまりの影騒ぐをまたぎて |
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「もしもし」って会話もしないラインだけ
死語になるかも情報社会 |
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無理をしてオスプレイを一機買いました
空から幸せ探すためです |
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週一はツンと淋しく赤ワイン
星の涙をおつまみにして |
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昭和の日吾も行きたる東京へ
黒煙噴いて行く汽車に乗り |
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公害と言われて消えし機関車は
黒い煙で夢を運んだ |
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吾も行く金の卵の同胞と
高千穂丸にああ七色のテープ |