小生には60歳の頃から始めた健康法があります。それは、偶数月の第2火曜日に行っている仲間との
日帰り山歩きとその後のカラオケです。これまで80回ほど参加。関東周辺の山が主で筑波山や妙義山、
金時山、日光白根山などの山を歩きました。
現在74歳で間もなく後期高齢者の仲間入りをしますが、特に持病や膝などの痛みも無く健康には恵まれた生活を送っています。これもひとえに山歩きなどの運動が役立っているのだろう、と思っています。
小生が所属するのは「せんげん台ハイキング」と称するグループ。埼玉県越谷市にある某スポーツクラブ会員の中で、山好きが自然と集まりました。
今年からは諸般の事情で電車利用となりましたが、昨年までは貸切バス利用で登山口へ向かっていました。朝6時に東武スカイツリー線のせんげん台駅前に集合。毎回60代以上の男女20人前後が参加しています。
感心するのは、それを仕切っているのが80歳のSさんとういう男性。参加者の募集から貸切バスの手配などを一手にこなしています。
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色鮮やかなツツジの花
| 荒山・鍋割山にて
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野反湖畔エビ山を歩く(左から3番目が小生) |
高速道路などで目的地の登山口まで行き、そこから登山開始となります。頂上に着くとすぐに写真撮影・昼食となり、山から雄大な眺めを楽しみながらしばらくの間休憩を取ります。
その後、下山開始となります。来た道を戻る場合もありますが、二つ以上の山を縦走する場合は、貸切バスを先回りさせておいて下山口で待っていてもらう場合もあります。貸切バス利用ならでは出来るぜいたくな山歩きです。
登る山は高山で標高2,000メートル前後、低山だと500メートルほどの里山で、歩行時間は上り下り合わせても3〜4時間程度です。下山後、バスで近くの温泉に向かい疲れた体を癒すのが常です。
帰途のバスの中ではアルコール・カラオケOK、これも山歩きの楽しみの一つとなっています。さらに、山好きで歌好きな仲間数人と一緒に奇数月にはカラオケでノドを鍛えています。
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噴煙を上げる那須岳 |
これまで歩いた山の中で印象に残っているのが妙義山(1,104m、群馬県)と湯の丸山(2,101m、
長野県)です。
妙義山はこれまで2回歩きました。上信越高速道を群馬県藤岡市から長野方面に向かっていくと見える奇岩や岩峰が鋭くそびえ立つ異様な形状の山です。日本200名山の一つに数えられ、日本三大奇景にも選ばれています。
登山コースは上級から中級、一般道などがあります。昨年12月も上・中級コースは共に危険できついので、そそり立つ岩峰群の中腹に「関東ふれあいの道」として整備された一般向けの山道を歩きました。それでも10年前に歩いたときに比べ、かなりきつく感じました。寄る年波と体力の低下をつくづく感じた山歩きでした。
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ロープを伝って下りる(妙義山にて) |
一息入れる小生(同) |
10数年前に歩いた湯の丸山では、ちょっとしたアクシデントがありました。下山時に70代の女性が浮き石で転び、足首を痛めたのでした。歩けなくなり、皆が持っていたタオルをつなぎ合わせて、おんぶ紐を作り交代でおんぶして下りたことがありました。
自分もおんぶしましたが、その重いことと言ったら半端ではありませんでした。10分も歩けませんでした。途中で迎えに来た地元消防署の救助隊に代わってもらいましたが、大変な山歩きでした。その後、残念ながらその女性は2度と参加することはありませんでした。
山を歩かない人から、時折「つらい思いをして何で山に登るの?」と聞かれます。明確には答えられませんが、自分では「日常のアスファルト・コンクリートの中での生活や冷暖房完備の環境の中での生活とは全く違う自然の体験をすることで、自然に返り体力を維持しながら生活に潤いがある変化に富んだ生き方になれるから」と、答えています。
それともう一つ。前記した通り、小生は近く後期高齢者となります。いやが応でも終活も意識するようになりました。目標であり希望ですが、「最期まで健康を維持しながら、ピンピンコロリと逝けるのでは」と答えています。