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都内ウォーキングを開催−8人参加で都会の秋を満喫

 本同窓会は11月の某日、東京都北区の旧古河庭園から六義園(りくぎえん、文京区)を経由し、巣鴨地蔵通り商店街(豊島区)まで歩く秋の都内ウォーキングを開催した。行程は約5キロメートルで休憩時間含め3時間30分。

 この日は同好の士8人が参加した。紅葉シーズン真っ盛りとまではいかなったが、都心にある2つの庭園の風情を満喫。その後「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる巣鴨の地蔵通り商店街の散策を楽しむとともに、とげぬき地蔵尊高岩寺にもお参りし今後の幸と健康を祈願した。

紅葉したハゼの木(六義園)

石造りの洋館をバックに(旧古河庭園)

日本庭園を散策する一行(旧古河庭園)

 朝方までの小雨も出発時には上がり、うららかな小春日和となった。午後1時、JR京浜東北線上中里駅に集合。ウォーキングには絶好の天気の中、叶正喜幹事長の先導で出発した。

 最初に目指すのは旧古河庭園で、駅からは思いのほか近く平塚神社を経てすぐに到着した。庭園の樹木は昨日からの雨に洗われ輝きを増し、モミジやバラなどの花々が目にまぶしかった。

 この庭園は洋風庭園と日本庭園の特徴を併せ持ち、洋館前に咲く春のバラが有名だそうだ。しかし、この時季でも四季咲きのバラが洋風庭園でちらほらと咲いていた。

 お茶会にでも来たのか、数人ほどのご婦人が着物姿で来園していた。そのうちの大島紬を品良く着こなした2人に「大島が良くお似合いですよ」と声を掛け、我々が奄美の出であることと郷土産業である大島紬の良さを猛アピールした。

 この日、紅一点で参加したMさんは「郷土産業発展のためには、私も大島を着て参加するべきだったわ!」などと冗談を飛ばしていた


日本庭園の雪見灯篭(旧古河庭園)

旧古河庭園の石造り洋館

一部紅葉が始まった庭園(旧古河庭園)

懐かしいツバシャ(ツワブキ)の花

マリーゴールドとサルビア(旧古河庭園)

ムラサキシキブの実(六義園)

見事に手入れされた日本庭園(六義園)

散策路からの眺め(六義園)

庭園をバックに記念の一枚(六義園 )

 国の特別名勝にも指定されている六義園は、本郷通りを南へ30分ほど歩くと到着した。川越藩主の柳沢吉保が元禄15年に造った。和歌に詠まれた景観などを基調とする回遊式の大名庭園で、大泉水という池を中心に樹林や築山が設けられている。

 園内には幾つかの小道があり、小さな橋も6か所に架かっている。
 そのうちの渡月橋は

 「和歌のうら 芦部の田鶴の泣声に 夜わたる月の 影ぞさびしき」

 の歌から名付けられたそうだ。

 さらにこの園は、長い歴史を感じさせるように小さな森を形成しており、モミジやイチョウなど落葉樹の他にマツや枝垂れサクラなどの大木が見られた。

 面積は旧古河庭園より広く、人出も多かった。約2週間後の紅葉時にはさぞかし素晴らしい色に染まるのだろう、などと想像を巡らせた。また、この時季でこの人出なら紅葉シーズンには交通整理が必要になるのではないか、と思った。

紅葉したハゼ(左)と始まりかけたモミジ(六義園)

紅葉が始まりかけたモミジの下で笑顔の一行(旧古河庭園)

老々男女で大にぎわいの巣鴨地蔵通商店街

洗い観音(中の像)に水をかけ布で洗う

とげぬき地蔵尊高岩寺にお参りした

 巣鴨地蔵通商店街は六義園周辺の高級住宅街を抜け、白山通りからJR山手線巣鴨駅に向かうと10数分で着いた。ここは言わずと知られた「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる地域で、お祭りが開かれているようなにぎわいだった。

 確かに老々男女がグループで元気いっぱいに闊歩していた。我々一行も60代半ばから70代半ばの年代とあって、この風景にすっかり溶け込み商店街を散策した。

 その後、とげぬき地蔵尊高岩寺にお参りし、洗い観音像に水をかけ布で洗った。この菩薩像に水をかけ、自分の悪いところ(患部)に当たる部分を洗うと治るという言い伝えがあるそうだ。

 打ち上げは、ウォーキングに参加しなかったメンバーも合流し巣鴨駅近くの居酒屋で盛大に行った。その中で、このようなイベントを毎年開催してほしい、などとの要望や意見が出た。

 後日、参加者から「秋のハイキングお世話ありがとうございました☆雨上がりの空気・草花・紅葉・団欒も良かったですね♪元気一番!お互い頑張りましょう」「15日のウォーキングは、良かったですね」「皆でワイワイやると元気が出ます」などの言葉が事務局に寄せられた。

(山田信廣=S43年実高卒、2015.11.20up)



第13回錦秋展で2作が受賞−記原正一郎

  サツキ界において秋期最大のイベントとなる「錦秋展」で、小生出品の2作品が銘木部門と創作部門において、いずれも受賞した。このイベントは、サツキの多彩な花の美しさとは一味違った盆栽(樹形)の持つ風格や力強さを堪能してもらう展示会だ。

 今年は10月15日から同19日まで、日本皐月協会と同協同組合との共催で、上野恩賜公園の東京国立博物館正門(竹の台広場)で開催された。期間中、外国人を含め、延べ2万5千人の観覧客が会場を訪れた。

 小生はこれまで、昨春の「さつきフェスティバル」などで受賞したことがあったものの、秋の展示会における受賞は初で大変うれしく思っている。

銘木部門大品一部で優秀賞と上野観光連盟会長賞に輝いた金采

ピンクの花を咲かせた別の金采(2013年春のさつきフェスティバルにて)

 銘木部門大品一部で優秀賞などを受賞した金采(きんさい)は、樹高約70センチ、幹回り約35センチ。樹齢は50年ほどで、畑に植えられていたものを購入し育ててから10年になる。

 一昨年春、これとは別の兄弟木に当たる金采(上の写真)を自信を持ってさつきフェスティバルに出品したことがあった。この時は受賞ならなかっただけに、リベンジした思いで痛快この上ない喜びに浸っている。

 創作部門で優秀賞をいただいた碧空(あおぞら)は、根が龍眼
石に絡まり枝が下方に広がる懸崖(けんがい)仕立て。樹高50センチで、樹齢は30年。これも買ってから10年ほど育てている。

創作部門で優秀賞の碧空

 サツキは花の種類が多く華やかで美しく、愛好者が多い。花が注目されるためか、錦秋展は花が咲く春のフェスティバルに比べ、どうしても観覧客が少なくなるのが実情だ。

 しかし、この写真のようにサツキ盆栽もマツやウメ、ケヤキなどにも負けないくらい盆栽としての風格がある。花が終わってからも、その樹形や根の張りの力強さがたまらない魅力だ。

 金采は大地にしっかりと根をおろした存在感があり、碧空は岩肌に根を張り風雪に耐え大自然の中で生きているような姿を彷彿(ほうふつ)とさせてくれる。

 今後は春ばかりでなく、秋の「錦秋展」への出品も目標に定め、サツキの手入れを行っていくつもりだ。

(S38年実高卒、東京配田ヶ丘同窓会会長、2015.11.07up)


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