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南国野菜の赤瓜栽培に挑戦−仁禮善美

 東京・東村山市在住の小生は、趣味の家庭菜園を楽しんでいる。ほぼ毎朝、散歩を兼ねて借りている市民農園まで出かけ、野菜の世話をするのが日課だ。定年後は何かと暇を持て余すものだが、早起きで規則正しい生活がおくれ、足腰の運動にもなっている。
 また毎年、わが家では庭先にはゴーヤ(ニガウリ)を植え、グリーンカーテン兼食用として利用している。今年はその他に赤瓜(赤毛瓜、沖縄ではモーゥイと呼称)も植えてみたところ、現在ではゴーヤと競争で実を付けている。
  既に数本を収穫し自分で調理。黒糖焼酎のつまみとして美味しくいただいている。この夏は南国の2種類の健康野菜を食べ、暑さを乗り切る予定だ。

食べ頃の赤瓜(左はゴーヤ)

赤瓜を収穫する小生

ネットを伝い2階ベランダまで伸びる赤瓜とゴーヤ

 赤瓜は、果皮が赤茶色く細かい網目状の模様が特長のウリ科野菜だ。ネット検索したところ、琉球へは15世紀に中国華南地方から持ち込まれた。琉球王朝時代には宮廷料理の食材だったが、後に一般家庭へも広がっていったそうだ。
 実は小生は、最近までこんな野菜があるのを知らなかった。 昨夏、徳之島の実家に帰省した際、弟夫婦から美味しいサラダを作ってやると言われ、楽しみに待っていた。すると出てきたのはこれまで目にしたことのない野菜で、ハヤトウリの形に似て表面はだいだい色をした30センチほどのウリらしきものだった。島では「赤瓜」と呼ばれ、スーパーなどの店頭にも出回っている、とのことだった。
 出てきたサラダを一箸口にしたところ、そのサクサクとした食感と美味に口の中はお祭り状態となり、頬っぺたが落ちそうになるほどの美味しさ。この時、この種を東京に持ち帰り、試しに栽培してみようと決めた。

赤瓜の雄花

同じくその雌花

赤瓜とシーチキンの三杯酢和え
弟に頼み徳之島から取り寄せた種

 庭先に赤瓜の種をまいたのは今年4月中旬。それから、2週間ほど後に芽が出て、うち2株を選んで育て始めた。実は、南国野菜の赤瓜は東京では成熟までしないのでは、との不安感があった。しかし、案ずるより産むが易し。6、7月と暑くなるに連れてつるは伸び、花が咲きゴーヤと競い合うように生長し、5センチほどの実も付き出した。
  それが7月20日ごろには直径10センチ、長さ26センチの大きな実となり、表面はモミジ色に染まり見事収穫に成功! 現在、庭先から2階ベンダに張ったネット(縦横4.5メートル)の下には、ゴーヤと赤瓜の実が鈴なりでぶら下がっている。これからの収穫が楽しみで、この“共演”状態をリビングルームから見るたび、小生の頬は思わず緩んでいる。

家庭内試食会を実施

 「赤瓜」「赤毛瓜」でレシピを検索してみたところ、数々の料理方法があったが、今回は実家で教わった方法で調理してみた。初物料理は、もちろん小生の担当だ。
 赤瓜の中わたと種を取り、実を薄くスライスする。小さじ一杯の塩で5分ほど塩もみし水気を絞る。マグロツナと混ぜ三杯酢であえてから、かつお節を振り掛けて完成する簡単料理だ。
 家族の反応は「美味しい!」の一言。あっという間に赤瓜1本分が家族の胃袋に消えた。小生も黒糖焼酎をいつもより多くいただき、チョッピリ幸せな一日となった。来年も島独特の健康野菜を探し、東京で栽培してみようと思っている今日この頃だ。


 小生が借りている東村山市の市民農園(有料)の広さは、30平方メートル(9坪弱)。ここで、春〜夏野菜8種、秋〜冬野菜8種類ほどを栽培している。下記は、その成果物の写真だ。
  野菜作りは、子供の頃から親父のマネをしてよく慣れていた。何よりも土と戯れることで心が落ち着く。栽培するのは楽しいものだが、野菜は一気に成長し収穫時期が集中するため、 採れ過ぎて消化するのに一苦労することもある。
 “山の神”は「また採れたの! もう冷蔵庫に入らない」などと、我が楽しみに水を差してくる。 たまにご近所に配り協力いただくものの、お返しの品の方が多くて困惑してしまうことがある。少しずつ細く長く収穫できるよう、植え付け時期の調整をしようと考えている昨今だ。

カボチャ

スイカ

キュウリ、ミニトマト、ナス
ジャガイモ(徳之島の春一番には負けるが)

 HP管理人から=小生も現在、グリーンカーテン兼食用としてゴーヤを栽培している。ゴーヤは害虫が付きにくく、病気にもならず簡単に栽培できるのが良い。しかし、最近はさすがに飽きていたところだった。赤瓜も丈夫そうなので、来年は小生も赤瓜作りに挑戦してみようと思っている。種は「赤瓜 種」で種苗店のHPを探して、買えるようだ。

(実高S44年卒、2014.07.29up)


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