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日本の古民家を撮る−mayu

 奄美大島の高倉(たかくら)がなぜ大阪に??

 小生は1月初旬、大阪府豊中市の服部緑地公園の一角にある日本民家集落博物館を訪ねた。日本初の野外博物館で、東京ドームの8割弱程の敷地(約3万6千u)には、南はわが奄美の高倉から北は岩手県の「南部の曲家」まで、日本の代表的な民家や蔵、茶室など12棟を移築・復元し、関連民具と合わせて展示している。

 同館のHPによると、いずれも17〜19世紀の江戸時代に建築され、昭和30年代まで住戸や蔵として実際に使われていたものだ、という。今ではその土地でも使われてないだろうと思われる建物ばかりで、懐かしさとともにその時代へタイムスリップした感を覚えた。

ソテツと高倉(奄美大島)

高倉の案内板

クリ船(方言でフブネ)

 中でも特に奄美の高倉やクリ舟には懐かしさを覚えた。幼少期、遊びに行った優しい祖父宅(龍郷町嘉渡)の高倉を思い出しながらじっくりと観察した。

 案内板によると、高倉は宇検村部連にあった旧重光家のものを1958年に移築した。柱はツバキ科のイジュで造られ、硬い木のためにネズミが爪を立てて登れない。1974年には大阪府の有形指定文化財になった、などとの説明書きがあった。

 木々の組み合わせなどの工夫で、高温多湿の奄美の気候に適合した建造物を作り上げた祖先に改めて「昔の人は偉かった」と、感心するばかりだった。


下から仰ぐ高倉

イジュの柱

民家集落博物館玄関(大阪・河内布施の長屋門

大阪・堂島の米蔵

河内布施の長屋門

米蔵入口

土間のかまど
農機具の数々


 施設の多くが重要文化財や重要有形民俗文化財に指定されており、奄美の高倉は大阪府指定有形文化財となっていた。

 各民家ともその地方固有の風土などから生まれた特色を色濃く反映し、その地方の景観に溶け込んだものとなっていた。
そこには、その土地の人々が自然を生かして調和を図りながら、生活を営んできた祖先の知恵と工夫を随所にうかがい知ることができた。

 また、館内では餅つきやお雑煮会、お茶会などのさまざまなイベントが随時企画されている。たまには日本各地の原風景を訪ね、懐かしい風景と伝統的な行事を体験するのも良いのではないか、と思った。

縄を作る製縄機

炭火鉢やストーブなど

飛騨白川の合掌造り民家

大阪・摂津能勢の民家

宮崎・日向椎葉の民家

長野・信濃秋山の民家

奈良・大和十津川の民家

大阪・北河内の茶室

香川・小豆島の農村歌舞伎舞台


  HP管理人から⇒今から20数年ほど前の名古屋勤務時代、愛知県犬山市にある博物館「明治村」を見学したことがあった。そこには欧米の様式・技術と江戸時代から継承した木造建築技術が融合した石造り・れんが造りの近代的な洋風建築ばかりが並び、縁遠く感じられた。

 ここの博物館は純日本、それも地方固有の風土などを色濃く反映していると感じた。その土地の人々が知恵と工夫で、自然を生かし作り上げて来たものだと思った。さらに、民具などを見ると昔の人の暮らしぶりが土の匂いとともに時代の流れが身近に感じられ、機会があれば訪ねてみたい場所だと思った。


(実高S43年化工卒、2018.02.15up)


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