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奄美の風景を撮る−仁禮善美

 小生は11月の奄美高校創立100周年記念式典への出席に合わせ、実家のある徳之島と奄美本島(旧名瀬市など)を駆け足で回った。今から49年前当時の面影を求めて旧名瀬市街や徳之島のサトウキビ畑などを歩き、奄美の風景をスナップ写真に切り取った。

名瀬の中央通りアーケード街

船上から見える名瀬港の夜景


 実家のある徳之島にはちょくちょく帰郷していたが、奄美市と母校訪問は49年ぶりだった。最初に校門の位置が変わっていたのには戸惑った。また、狭かった運動場は無くなり、3年間住んでいた寮は外観だけが当時のままで、窓は壊れ廃墟と化していた。

 中央通りのアーケード街や銀座通りはシャッターが閉じたままの店も多く閑散としており、往時のにぎやかさは無かった。少子高齢化の進行や人口減、それに大島紬製造業の落ち込みなどを考えれば、こんなものかもしれない、と思った。

 一方で、LCCの就航で観光客は多くなっているようで、それなりにホテルはにぎわい混雑していた。東京から予約を入れるのに一苦労したほどだった。

 

夜の屋仁川通り

屋仁川通りの居酒屋

屋仁川通りの居酒屋

横浜ベイスターズ応援ののぼり

永田橋市場

永田橋市場内のお店

末広市場

お土産店

ドラゴンフルーツなどが並ぶ果物店
軒先に咲くハイビスカス


 夜、東京や大阪から式典出席で帰郷した先輩らと屋仁川の居酒屋に繰り出した。昼間とは打って変わり、多くの店に家族連れや観光客が大勢で飲食に来ていた。

 地場の魚や料理と黒糖焼酎、方言交じりの会話で盛り上がった。また、49年ぶりに会う先輩もいて、その変わりようには互いに驚き、ほぼ半世紀の時の流れを大いに感じた。

おがみ山公園から見る奄美市の中心街と名瀬港

和光トンネル

大島支庁舎前のアカギの小道


徳之島子宝空港

奄美空港

徳之島の玄関口、亀徳港と徳之島子宝空港

ソテツとその実

オオタニワタリ
アダンの実

 特段のテーマを持って撮ったわけではないので、まとまりが悪いかもしれない。しかし、奄美を離れて遠くで暮らす小生にとっては、この何の変哲もない奄美の風景が懐かしく感じられるのだ。

 今後、奄美・琉球が世界自然遺産に登録されることで、奄美の風景も変わっていくかもしれない。しかし、小生は素朴で飾り気のないこのような風景が好きだ。

 室生犀星の詩で「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」という、1節がある。小生だけでなく、ふるさとから遠く離れた地で暮らす同世代の多くがそう感じているのではないか、と思う。

奄美高校の運動場

山の麓に広がるサトウキビ畑(徳之島)

(実高S44年機械科卒、2017.12.14up)



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