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JR福知山線廃線跡を歩く−mayu


 今、鉄道の廃線跡を歩いたりハイキングするのがブームになっているそうだ。我々は晩秋の某日、JR福知山線で廃線となった生瀬駅(なまぜ、兵庫県西宮市)から武田尾駅(たけだお、同宝塚市)までの間をのんびりと歩いた。この区間は昭和61年8月、福知山線の新線整備により廃線となった。
 コースは、神戸の六甲山系の北方約10キロ海抜200メートル前後の山間にあり、片道約7キロ2時間ほどの行程だ。左右に風光明媚(めいび)な武庫川渓谷を眺め、古い枕木の上を歩くこのコースは、廃線後に口コミで人気が出て今では関西の人気スポットとなっている。小春日和のこの日は、紅葉シーズンとも相まって多くのハイカーで賑わっていた。


枕木上に積もった落葉の上を歩くハイカー

旧福知山線武田尾駅近くの鉄橋

トンネル内の水たまり

トンネル内からの山の景観

トンネル壁面に立て掛けられた枕木

トンネル内から見る鉄橋

枕木に新しい生命が芽吹く

鉄橋と武庫川渓谷

参加者メンバー

トンネル前での記念撮影

武田尾温泉の紅葉館と武庫川渓谷にかかるつり橋

全員での記念撮影

女子会のみでの記念撮影

渓流の川原で昼食中

トンネル内でコウモリ発見

名塩隧道(IR武田尾駅は右手にある)

歴史的な鉄橋の錆

武田尾駅で電車を待つ

帰路のため武田尾駅で乗車するメンバー

現在の福知山線を電車が走る

 
 今回は某女子の2年がかりの念願に応えた初の企画で、同郷の7人(女性4人、男性3人)が参加した。道中、真っ暗闇のトンネルが5か所ありその壁面にはコウモリがすみついたり、日当たりの良い枕木に芽吹く“根性”木の苗が生えているのを発見したり、と感心することしきりだった。
 さらに雑談しながら落葉を踏みしめて歩けば気分爽快。川原での昼食時には島口(方言)でのムン(いろんな)話が生まれ、まさに人生には遊び心が必要「生き抜くではなく息抜く」であるのを実践。明日への活力が得られた1日でもあった。
 帰路は電車で宝塚駅に戻り、近くのお好み焼き店にてお疲れ様の乾杯。気分は早くも来年春の第2回目「ツツジで有名な奈良の葛城山」を計画中の一行でした。

 HP管理人から=なぜか今、廃線ブームだそうだ。ノンフィクション作家の梯久美子さんが読売新聞夕刊で月1回、5年ほど前から「廃線紀行」を連載している。そこでは梯さんが全国の廃線跡をめぐり、廃線へと 追い込まれた歴史を温かくルポしている。
 小生も興味深く読んでいるが、その地域の当時のにぎわいや人々の生活のにおいが感じられる好ルポだ、と思う。また、廃線となった路線は多くが蒸気機関車やディーゼル機関車が走っていた。廃線跡を歩くことで、消え去ったものへのノスタルジアを感じられるのも廃線ブームの一因ではないか、と思っている。
 
関東圏では、群馬県と長野県の県境・碓氷峠に通じる旧信越本線(横川駅〜熊ノ平駅跡間約6キロ)が有名だ。現在は「遊歩道アプトの道」として整備されている。小生も一度は訪ねてみたい、と思っている。
 

(2014.12.10up)


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