会員フォトギャラリー


多摩森林科学園のサクラを見る−HP管理人

 小生居住地(東京都東村山市)周辺のサクラは早くも葉ザクラとなった。東京・八王子市にある森林総合研究所多摩森林科学園のサクラ保存林は、2月末から4月末まで長期間にわたっての花見が楽しめる場所だ。

 というのは、全国各地の主要なサクラの名木を接ぎ木などで育て、一重咲きと八重咲き合わせ約250種、1500本が約8ヘクタールの山林に植えられている。

 毎年、「結城の寒桜」や「伊東の河津桜」などの一重系から始まり、開花が遅く花の期間が長い八重系の「知足院の奈良八重桜」などで終わるからだ。

森林総合研究所多摩森林科学園
(サクラ保存林入園口は、高尾街道を100メートルほど進む)

「薄墨」

「吉祥寺」

「三島の帝吉野」

「大島桜」

「陽光」

「三島の仙台屋」

「京都の御車返」

「駒繋」

サクラ保存林から八王子市の市街地を望む

「雨情枝垂」

「染井吉野」

サクラの名前や導入元などを表示するプレート

「清澄の豆桜」

サクラ保存林の一部 (以上の写真は4月8日撮影)
 

 小生も4月8日と同22日にコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)片手に散策がてら訪ねた。入園料は大人400円だが、JR高尾駅からも近くいろいろなサクラの花が静かに観賞でき、ちょっとしたハイキング気分も楽しめる所だ。

  園内には所々、休憩所が設けられボランティアのガイドも立っている。サクラの品種を解説したプレートを見ながらゆっくり歩くと3時間ほどかかる。訪ねた日は、いずれも平日とあって“老々男女”でにぎわっていた。

 コンデジ撮影のため、一眼レフに比べピントや色合いが甘い写真ばかりだが、それなりに雰囲気が伝わるのではないかと思い、当欄にアップした次第だ。写真では分からないが、似たような花でも実際には色や花弁に微妙な違いがある。

 最初の訪問時は、一重系の「大島桜」や「染井吉野」、「山桜」などがほとんどだった。対して、2回目は八重咲きを中心として豪華けんらんに咲いていた



(以下の写真は4月22日撮影)
サクラ保存林の一部(2週間後、上の写真とほぼ同じ位置から撮影)

「三島の太白」

「楊貴妃」の樹木

「福禄寿」

「福禄寿」の枝ぶり

八重桜の代表的な「関山」

「奥州里桜」

「市原虎の尾」

「糸括」

「会津の啓翁桜」
「御衣黄」(写真では緑色の花と葉の見分けが難しい)

 実は小生は今年、東京近郊にこのような隠れたサクラの名所があるのを新聞で知った。さほどの大木や名木のサクラがあるわけではないが、いろいろな種類の花が観賞できるのがこの山の特徴だ。

 多摩森林科学園にサクラ保存林が造成されたのは1960年代後半。当時の高度経済成長に伴う公害や病虫害などの影響でサクラの枯死が目立つようになった。

 保存を求める声が高まり、日本古来の伝統的栽培品種を収集保存すると共に、正確な識別や分類、系統関係の研究を進めているそうだ。
 

     
ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃』(西行)

 日本人のサクラに対する思い入れは、昔から特別なものがあると感じた。

(2014.04..27up)


会員便りトップへ

Copyright (C) 東京配田ケ丘同窓会/ホームページ委員会 All Rights Reserved.