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     蕗書房が「中卒『集団就職者』それぞれの春夏秋冬」を出版

 がん患者ら向け情報誌などを発行している兜剌走[の基佐江里(もとい・さえさと)代表取締役が、「中卒『集団就職者』それぞれの春夏秋冬」を同書房から出版しました。

 「高度経済成長を底辺で支えた<金の卵>」をサブタイトルとするこの著書は、四六判720ページの力作です。定価2,000円+税、送料別。

著 書

あゝ上野駅の歌碑(蕗書房提供)

 プロローグとなる第1章では、故井沢八郎さんが歌った地方出身者への応援歌「あゝ上野駅」の歌碑がJR上野駅広小路口に建立されるまでの経緯を、趣意書に賛同し手紙と寄付金を寄せた多くの人たちの思い出とともに紹介している。

 中卒に限らず集団就職に関する本は数多く世に出ていますが、基さんの著書は自身も卒業した与論中学校の同世代らを中心に据えていることだろう。

 志半ばで倒れた仲間がいる中で、その多くが幾多の試練・困難を乗り越え働きながら定時制高校、さらにはうち何名かが大学まで卒業し、社会の中軸となり昭和の高度経済成長を支えてきたそれぞれの人生航路を紹介している。

 今では子や孫に囲まれ「辛い思いもしてきたけど思い返してみるとみんな懐かしい」「いろいろあったけど、今が一番幸せ」の言葉には、筆者も救われた思いがしました。また知人も3名ほど登場しており、興味深く拝読させていただきました。

 某新聞が連載している「私の履歴書」では各分野で一家を成した著名人が登場しますが、ここではサブタイトルにある通り底辺でこの社会を支えてきた庶民の“履歴書”が赤裸々に描かれています。

 現代の若者には想像できない昭和の貧しくエネルギッシュにあふれた世界がありました。奄美を取り巻く歴史的資料も豊富で、高齢者だけでなくぜひとも奄美出身の若者にも読んでもらいたいと思いました。

 ※ご購読希望は書店で扱ってなければ、兜剌走[まで(別途レターパック代520円要)

 TEL 0465-20-4712 FAX 0465-20-4713

 ※同一原稿を東京奄美会HP新着情報にもアップしています。ご了承ください

                              (HP管理人=山田信廣、2021.05.31up)



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