外濠公園でお花見会を開催−お手製料理に舌鼓
小生ら同窓会員11人は3日、東京・千代田区の外濠(そとぼり)公園でお花見会を開催した。当日の宴は、会員がお手製料理1〜2品と焼酎などを持ち寄った。参加者一同は満開となったサクラの下、各家庭の味に舌鼓を打ちながら、黒糖焼酎などを心ゆくまで楽しんだ。
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お手製料理と焼酎で盛り上がる参加者一同
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この日は前夜からの小雨が降り続いていた。場所取りのため、若手代表(?)の小生(64歳)ら3人が午前9時までにJR中央線・飯田橋駅に集合。いま一の天候とあって花見客の出足は悪く、トイレとコンビニが近いベストな場所を確保することが出来た。さらにマツの木の下とあって、小雨をしのぐことも出来た。
ここは江戸城下の土塁(どるい)の一部で、一段高くなっていることから見晴らしは良く、外堀の向こう岸のサクラ並木などが見え、まさに春らんまんの世界が出現していた。
他の参加者は同・四ツ谷駅に集合し、ここまでサクラを見ながらゆっくり歩いて来ることになっていることから、先輩のKさんが迎えに行った。肌寒い中、手持ち無沙汰となった小生ら2人は、ちびりちびりと飲み始めた。
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オオシマザクラ(花は白い)
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傘を差し歩く花見客
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四ッ谷見附橋前のソメイヨシノ
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会員お手製の料理の数々
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黒糖焼酎で乾杯!
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後続隊も午前11時前に到着。数日前から作ったという酒のつまみやミングリ(キクラゲ)とツバシャ(ツワブキ)の煮付け、午前3時に起きて作った料理などが、ビニールシート上に所狭しと並べられた。ようやく小雨は止み、小生ら2人もサクラ同様ピンク色に染まりかけた頃、いよいよ宴の開始となった。
手料理の他、焼酎など飲み物もたっぷりとあり、今日は長引きそうな感がした。W大先輩のご発声で乾杯!。飲むほどに酔うほどに、高校時代や古里の話で盛り上がり、時間がたつのも忘れた。
今回、こんなお花見の穴場があるのを初めて知った。都心では上野公園や日比谷公園など飲食持ち込み可能の公園がある一方で、禁止している公園も多い。そして、ここは上野公園ほど混雑してなく、酔っ払いや騒ぐ人もいない。上品に花見が楽しめる場所だと思った。
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外堀沿いをJR中央線と総武線の電車が走る
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市ヶ谷橋上で(後方中央に同窓会場のホテルグランドヒル市ヶ谷が見える)
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それにしても、日本人はどうしてこうも毎年サクラに夢中になるのだろう。平安時代の昔から、そうだったようである。古今和歌集に
「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」(在原業平)
この世の中に、桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに、との意味で、逆説的に人の心を騒ぎ立たせる力がある桜の素晴らしさを歌っている。そして、もう1首
「久かたのひかりのどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ」(紀友則)
来年春は、愛妻を伴いゆっくり散策したいと考えている。K先輩、ありがとう!
また、Mさんから以下の感謝メールが寄せられた。
空模様を心配しながらの花見でしたが、水辺の桜は格別で、色とりどりの弁当に幸せと喜びを感じました。絆の輪が更に深まった感じです。
男性陣が作った料理は最高(^-^)v。夜、花見の様子を思い出しながら味わいました。感謝!、ありがとう。
(與島隆博=実高S45年卒、2016.04.05up)