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ママさんバレーと私−宮津澄義


 私は現在、宮崎市のママさんバレーボール協会に所属するチーム「アムール」の監督を務めている。もちろん無償のボランティア活動だ。チーム結成とほぼ同時に就任し、今年で8年目を迎えた。
  チームは結成後、順調に昇格し同協会所属1〜5部のうち、トップの1部リーグ(12チーム)に入るまでになった。定年後、妻方の姪っ子夫婦の商売を手伝いながら行う“監督業”は、生きがいの一つにもなっている。

アムールのメンバーと私(後列左)

  私とママさんバレーとの関わりは古く、娘の保育園在籍時から始まった。高校時代にバレーボール部に縁があった小生が、園児の母親で作るママさんバレー部からコーチの依頼を受けたのがきっかけだ。
  その後、転勤で引っ越した静岡県浜松市在住時代でもママさんバレーとの関係は続き、足かけ約30年にもなった。本当に飽きもせず今日まで続けて来られたのは家族、特に妻の協力があったればこそ、と感謝・感謝の一言だ。
  このチームとの関わりは、アムールがチームを結成したものの監督・コーチともに不在で、両者を探していた時だった。姪がチームのメンバーと交友があり、それが縁で監督を引き受けたのが始まりだ。
  メンバーは12名で、平均年齢は36〜37歳。還暦を少し過ぎた私から見ると、娘ほどの世代だ。チーム発足当初、高校時代までのバレーボール経験者は2名。ほとんどが中学校までか、もしくは経験の無い素人集団のチームだった。
  宮崎市のママさんバレーボール協会は、1部から5部までのリーグに分かれ、4部から上はそれぞれ12チームで構成されている。最初は5部からスタートし、1年間を通して総当たりのリーグ戦(計11試合)を行っている。その試合結果で、各部それぞれの上位3チームが翌年度、一つ上のランクに昇格し、逆に各部の下位3チームが一つ下のクラスに降格するシステムだ。

上記4枚は練習風景

  そのような中、アムールは経験者が少なかったのにもかかわらず、毎週木曜夜2時間の猛練習の成果で毎年好成績を収めた。その結果、毎年上のクラスに勝ち上がり、何と5年で1部リーグへストレート昇格することができた。
  しかし、勝負の世界はそんな甘いものではなかった。強豪チームがひしめく1部リーグでの最初の年は、成績が振るわず残念ながらたった1年で2部へと陥落。昨年度(平成23年度)、1部昇格に再チャレンジすることになったチームは、全員の奮闘によって2部で優勝を飾り、1部リーグへの昇格を再び果たした。今年度(同24年度)は、前回の屈辱をバネにみんなが大奮闘。順位は12チーム中8位となり、めでたく残留した。

メンバーとバーベキューを楽しむ私(左側の写真、右から2人目)

  ママさんバレーボールに対する私の考えは、第1に「家庭が基本」であることだ。若いチームは、ややもするとバレー優先で家庭は二の次となり、家庭がおろそかになりがちだ。メンバーには「家庭第一」。まずは家庭を優先し、家庭をしっかり守ること。そして、その延長線上にママさんバレーがある。素晴らしい選手である前に「良き妻であり」「良き母であってほしい」と、話している。そうすることで家族からの理解や応援が生まれ、チームの和と団結に発展していくものと考えている。

メンバーの家族とキャンプを楽しむ(後列中央が私)

  さらに「チームも一つの家族」という考え方を持ち、毎年家族同伴でのお花見やバーベキュー、キャンプなどといったレクリエーションを企画。皆が一緒に楽しみながらチームのさらなる絆作りを行っている。「日々の練習は真剣に。厳しい中にも楽しく」「普段は家庭第一。そして時間が許す限りメンバー間の親交を・・・」が、私のモットーであり秘訣だ。
  毎年思うのだが、皆の頑張りには本当に頭の下がる思いだ。教える側が逆に勇気と元気、健康をもらっている。そんな気がするチームだ。これからも体力・気力の続く限り、皆で楽しくやっていきたいと願っている。

(S43年実高卒、2013.03.11.up)


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