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 「2012年ロンドン語学留学記」 (その1)−津田ミキエ


 私は、今年の7月から9月までの3カ月間、ロンドンへ語学留学に行って来ました。 普段は、司法書士事務所で働いています。社会人になってから語学留学するのは、短期間といえども大変ですが、小さいころからの夢で、いつまでも諦めきれなかったので、事務所の皆さんや家族、友達他いろいろな方々の助けを受け、この何十年来の夢を実現することができました。
 私がイギリスを選んだのは、イギリスという国の言語や歴史、文化にとても興味があったということ。そして、大学生の頃、研修旅行で数日間滞在したとき、もっとこの国のいろいろな場所を見てみたい、そしてできれば住んでみたいと、心から思った国だったからです。

ロンドン市内(ホースガーズ=馬に乗った衛兵)

 3月ごろから航空券や語学学校の手配などの準備を始めたのですが、渡英までに自分の手がけている仕事を終わらせなければならなかったため、6月以降の仕事の忙しさは尋常ではありませんでした。それでも、目の前がくらみそうになる直前まで毎日働き続けて、何とか仕事を一区切りさせ、渡航準備は前日に徹夜で終わらせて、7月9日にロンドンへ向かいました。
  このときのロンドンはまだ肌寒かったです。そして何よりも、突然降ったり止んだりする雨、出たと思ったらすぐに隠れてしまう太陽に驚きました。一日の間で、すべてのお天気が体験できるような感じです。晴れ、曇り、雨、晴れ、雨。こんなお天気に戸惑いながらも、ずっと憧れていた街に来られて、とても幸せでした。
  7月の間の滞在方法は、ホームステイでした。夫婦と成人した子供2人のイギリス人ファミリーは、緊張して家にたどりついた私を、温かく迎えてくれました。彼らは、私の滞在期間中、とても私に親切でした。

大英博物館内

  到着した翌日から私は、一刻も早くこの街に慣れなければと思い、まずは交通機関を把握することにして、交通用のICカード、オイスターカードを買いました。初乗り乗車賃が現金だと600円くらいしてしまうのですが、このオイスターカードを使うとだいぶ乗車賃が安くすむので、これを買わないわけにはいきません。でもまだ来たばかりだったということもあり、下手な英語でこのカードをひとつ買うのにも苦労しました。
  ロンドンの地下鉄は、古い割には、とても奥深いところを走っています。エスカレーターはとても長くて深く、大江戸線のようです。そして換気が悪いのか分かりませんが、排ガスの臭いがとてもきつかったです。
  地下鉄ともうひとつ重要な交通機関である二階建ての赤いバスは、路線が細かく分かれていて本数もとても多く、主要路線にいたっては24時間走っているので、地下鉄よりとても便利に私には思えました。そしてなんといっても、美しいロンドンの街並みが車内から見渡せるのです。
  ロンドンの地下鉄は、週末になると、路線が何本か運休になります。日本では考えられないと思います。こんな地下鉄の事情もあって、バスはロンドンでとても大切な市民の足となっているように思えました。
  バスや地下鉄の仕組みも何とか習得して、語学学校へ通い、美術館や博物館などへ行きました。ロンドン市内の主要な美術館や博物館は、ほとんどが無料です。無料で、有名な画家や古代エジプトの貴重な遺跡などを見られるので、大きな美術館には時間をかけてゆっくりと周りました。
  そして、どの美術館にも、素敵なカフェやレストランが併設されています。ロンドンでおいしいレストランを探すのはけっこう大変な一方で、美術館のカフェやレストランは、どこもあまり外れがなかったような気がします。

ロンドン市内(オリンピック仕様のタワーブリッジ)

  7月も半ばになってくると、私は街にも少しずつ慣れ、バスもうまく乗りこなせるようになりました。そして気候が良くなってきて、日差しも強くなり、ロンドンの街全体がだんだんオリンピックの準備で盛り上がってきました。街中には、オリンピックのウェアを着たボランティアの人たちが、地図を持って駅周辺に配置されていました。私は道に迷ったとき、このボランティアの人たちに道を教えてもらったりしました。これは良い英語の練習にもなりました。
  でもこの時点では、私は、オリンピックに対してあまり興味は持ってはいませんでした。 というのも、私は慣れない外国で、英語を習得したり友人や知り合いを作ったり文化の違いを理解しなければならないという日々を送っており、これはとても苦労の連続でもあったのですが、同時に新鮮な無数の勉強でもあって、そのため私自身の生活が十分充実していたからです。(続)

オリンピックキャラクターのウェンロック(開催中、ロンドンの至るところに設置されていた)


 HP管理人から=津田ミキエさんは、東京配田ヶ丘同窓会幹事長・津田和紀さんの娘さんです。父君が代表者を務める津田司法書士事務所で、代表の右腕として活躍しています。また、本同窓会の事務処理などを手伝っていただくなど、大変お世話になっています。この度、ロンドンでの留学体験などをレポートしてもらいました。

(2012.11.21up)

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