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わが家の郷土料理−ナーベラーと豚肉の味噌炒め

 HP管理人のわが家では昨年までグリーンカーテン用として、ゴーヤー(ニガウリ)を窓際に栽培し、ゴーヤーチャンプルーなどに調理して食べていた。最近ちょっと飽きてきたので、今年の夏は郷里でよく食べていたナーベラー(奄美の方言ではナブラ)を植えて収穫し、懐かしい思いで食べている。
 ナーベラーが食べられると聞いて驚く方がいるかもしれないが、長さ30センチ以内で先端にまだ花が付いている成長途上のナーベラーは、水分が多くて食感はやわらかく甘みがあります。

窓側のグリーンカーテン用ナーベラー

 味噌汁に入れたり輪切りにして油で炒めたり、調理方法はいろいろありますが、わが家では豚肉などと一緒に炒め、味噌味で食べています。ものの10分程度で出来る簡単料理を以下に紹介いたします。

  ■ 材料(2人前)■
 ナーベラー=1本(30センチ程度)、豚のばら肉=200グラム、味噌=大さじ1杯
 オリーブ油=適量、醤油=適量、調味料=適量

使用材料の一部

 

皮むき器や包丁で外皮の緑が残るぐらいに薄く皮をむく。縦半分に切って種を取らずに、それぞれを5ミリ程度に斜めに切る(種ごと食べる)

フライパンにオリーブ油をひき加熱後、豚のばら肉を入れ炒める

その後、ナーベラーを追加して肉と混ぜながら炒め、次に味噌を入れる。ナーベラーは炒め過ぎると水気が多く出るので、炒め過ぎないのがコツ。調味料などを入れ、味を調える

皿に盛り付けて出来上がり

 ナーベラーは、もともとくせが無い食材なので、味噌の味ともマッチして食欲をそそります。水ナスのようなぷるんとした食感と歯応えがたまりません。夏バテ防止に効果があると言われている上、お手軽な酒のつまみの一品にもなり、ついビールや黒糖焼酎が進みます。
  しかし、一般的に食用としてのナーベラーはスーパーなどではなかなか売ってないため、自分で栽培するか栽培している人から分けてもらうか、ネット注文します。沖縄県の物産を扱っている店では売っているようですが、小売価格はゴーヤーに比べ、かなり値が張ります。
 グリーンカーテンとしてゴーヤーを栽培し、飽きた方はナーベラーに切り替えたらいかがでしょう。ゴーヤーのような苦みはなく、小さな子供でも抵抗無く食べると思います。花もゴーヤーより大きく綺麗です。

生長力はゴーヤー同様旺盛で、2階ベランダまで這い上ってくる
ナーベラーの雌花

  また、ナーベラー料理は香港や台湾、中国南部などでも日常的に良く食べられています。本土でもゴーヤー同様、ナーベラーが健康食としてもっと食されて良いと思うのですが。食用ではない化粧水やたわしの印象があまりに強過ぎるのでしょうか。

  (山田信廣=S43年実高卒、2012.09.08up)

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