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私の定年旅行記−N・R子

 私はこの春、奄美の某役所をめでたく定年退職した。以前、定年を機会に世界一周旅行にでも出かけようと思ったこともあったが、関西&東京への旅行に切り替えた。 4月中旬、ちょっとスケールダウンはしたが、同窓生らと旧交を温め、大いに食べ・飲み・笑い・歌う、愉快で有意義な旅行であった。
  奄美から関西へはTさんとYさんも同行。関西と愛知県の仲間数名が3日間、付き合ってくれた。夜は遅くまでおしゃべりに花が咲き、昼は水上バスから大阪の大川(旧淀川)河畔のお花見を楽しみ、通天閣劇場では漫才でお腹を抱えて大笑いした。

大阪の天満橋・八軒家浜船着場で

 さらに通天閣の展望台売店で、壁に「替えパンツ受付にあります」との張り紙があったのには、くすっと笑わされた。と、言うのは前夜、同窓生のSちゃんから東京在住のY君の小話を聞いていたからだ。
  その夜、大笑いしたその小話とは・・・。

通天閣の展望台で

 Y君によると、今から30年ほど前に鹿児島市で勤務していた時代、既に亡くなった義母が奄美から遊びに出て来た。某日、義母と妻子を誘い熊本県の人吉市方面にドライブに出かけることにした。
  Y君は、宮崎と熊本両県の県境にある加久藤峠を越えた下り坂の途中に、かなり大きな人吉ループ橋(当時、東洋一の規模とも言われていた)があるのを、以前から知っていた。しかし、実際に見たことはなかった。
  ループ橋に差し掛かった時、せっかく来たのだからその大きさを体感しようと路肩に車を止め、義母も誘って橋の上から下をのぞき込んでみることにした。橋脚の高さは優に60メートルほどもある、という。
  促された義母は、橋の欄干から恐る恐る下をのぞき込んだ。すると「ハッゲー! ウトルッシャ。○×ガズィーズィー シュットー。ヒック カエロディー。 (あーっ! 恐いよ。○×がゾクゾクするよー。早く帰ろうよ)」。 身がすくむほどの高さに驚いた義母は、青ざめながら奄美の方言で放送禁止用語を口にした。
  そして、ほうほうの体で車に引き返した。Y君夫婦は時折その光景を思い出し、今でも懐かしく話しているのだ、という。

人吉ループ橋(写真提供=システム工房様。 ループ区間1190m、ループ周600mという)

  通天閣展望台の高さは80メートル前後あり、ここから下を眺めるとちょっとゾクゾクする恐さだった。また、展望台の外側には金網の上を歩ける通天閣スカイウオークがあり、自分にはとても無理だと思った。この張り紙は大阪流ギャグではなく、これなら確かにパンツを濡らす人もいるかもしれないと妙に納得し、またお店の"親切心"に感心した。
  3日目、大阪空港でTさんらと別れ、東京が見たくて一人で足を延ばすことにした。特にこれといった目的は無かったが、若いころ東京に住み霞が関の某官庁で働いていた時期があった。

浜離宮恩賜庭園の桜

  JR新橋駅辺りから中央区にある浜離宮恩賜庭園をぶらりと散策した。浜離宮は、高層ビルの谷間にある庭園だが酒類持ち込み禁止のため、なかなか落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとお花見が楽しめた。
  そして、これまでの半生を振り返りながら、第2の人生をいかに楽しく有意義に生きていくか―。 自問自答し、じっくり考えることもできた。 忙しい中、付き合ってくれた同窓生諸君ありがとう! そして今後ともヨロシク。

(N・R子=S43年実高卒、2012.04.25up)

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