奄美から春の便りを届けます−弓削省三
倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく
青垣山隠(やまこも)れる 倭しうるはし
【古事記】
奄美から春の便りを届けます。日本全国が大雪や寒波に覆われた今日この頃ですが、ここ奄美もそれなりに冷え込んでいます。昨日2月2日の気温は最高14.6℃、最低10.0℃で、当地としては寒く感じられましたが、内地と比べると随分恵まれていると思います。
写真は去る1月29日に行われました「まほろば大和ウオーキング大会」で撮った本土より一足早く咲く緋寒桜です。当日は雨にもかかわらず、当地大和村や奄美市などから多くの老若男女、412人が奄美フォレストポリスの大会に参加しました。
参加者は森林浴や咲き誇る桜の花などを楽しみ、お茶コーナーで「とぅびつ木(くびぎ)茶」などを堪能しながら、ファミリー、桜並木散策、チャレンジの各4、6、8キロのコースを思い思いに歩きました。
まほろばとは、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本古語です。奄美で唯一内地の呼称を持つ大和の郷(大和村)のプレゼンスとして、冒頭の古事記に表された望郷の歌の中に我々が持つ"故郷奄美"を感じることができました。
写真はいずれも大和村の観光スポット「奄美フォレストポリス」内にて撮影
(2月3日記、弓削省三=S38年卒、2012.02.08up)
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