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ソウル近郊の山を歩く

 11月初旬の2日間、香港駐在時のトレッキング仲間を誘い、ソウル北部に位置する北漢山(プッカンサン)と青瓦台(大統領官邸)の裏山に当たる北岳山(プガクサン)を歩いた。メンバーは、岐阜県在住のIさんと韓国人の嫁さんを持ち香港で単身赴任中のNさん、それに小生の3人だ。
 この時季のソウルは、モミジやイチョウなどが紅葉の真っ盛りだったが、山の中腹から上は既に落葉していた。季節的には東京より1カ月ほど早いようだった。韓国でも登山ブームとのことで平日を含めて登山客は多く、里に近い所ではビニールシートを広げてマッコリを飲む姿が見られた。写真主体にまとめてみました。ご覧いただければと思います。

1日目 北漢山 牛耳洞(ウイドン)登山口からクギドン登山口まで(約6時間)

 Nさんは体調不良のため、この日はIさんと小生の2人で歩いた。前夜、クギドン登山口の近くにあるN婦人経営の焼肉レストランで打ち合わせを行い、当初予定のコースを変更し下山口はクギドンにした。牛耳洞登山口までは、同レストランの金さんが車で送ってくれた。何とも贅沢なトレッキングだ。薄日が差し風も無く、天候には恵まれた。しかし、主峰の白雲台(836m)までは急登が続き岩場も多く、予想したよりもなかなかの歯応えであった。

牛耳洞登山口 
牛耳洞をバックに一休み
仁寿峰(810m)。岩山でソウル近郊の岩登りのメッカ
白雲台頂上を目指す。危険箇所にはワイヤーが張られている
白雲台頂上。太極旗が翻っていた
白雲台頂上から萬景台(800m)を望む
稜線上に続く北漢山城壁。長さは約8kmあるそうだ
城壁に沿って大南門へ下る
クギドン登山口の紅葉 
N婦人経営のレストラン前で

            
2日目 北岳山 彰義門(チャンイムン)から三清閣まで(約2時間)

   天気予報では大雨とのことだったが、雨は夜明け前に上がり、出発時には青空が見え始めて昨日と変わらない天候となった。この日は、距離が短いのでNさんも参加した。北岳山は、1968年に北朝鮮兵士による大統領暗殺を目的とした青瓦台襲撃未遂事件があったため、一般人の立ち入りは長年禁止されていた。その後、軍事政権が終わってから徐々に開放された、という。 しかし、現在でも警戒は厳重で鉄条網が城壁に沿って張り巡らされ、警備関係者が至る所に立っていた。また、外国人はパスポートを持参して入山口受付で申請し、入山カードを発行してもらう必要がある。ルートは城壁沿いに階段が設けられていたが、かなりの急登だった。  頂上に立った後は緩やかな下り道が続いていた。三清閣近くのしゃれたレストランで昼食を取った後、景福宮内にある国立民俗博物館を見学し、定番の焼肉料理やアカスリで2日間の疲れを癒した。

入山カードが必要だ
前日歩いた北漢山が指呼の間に見える
粛靖門前にて
景福宮内にある国立民俗博物館
土曜日とあって観光客が多かった  
近代的な建物と古い門が調和している  
(2011.11.17記、山田信廣=S43年卒)

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