レポート

奄美高校が創立100周年記念式典等を開催
−東京配田ヶ丘同窓会20人余も出席−

 県立奄美高校(二石政彦高長)は11月11日、創立100周年を祝う式典等を同校体育館で開催した。この日は式典の他、慰霊祭とファッションショー・島唄などのアトラクション、(株)銀座もとじの泉二弘明社長の記念講演会などが行われた。

 式典には在校生や島内外の首長・学校長らの来賓、地元・関東・関西の卒業生など合わせて約900人が参列し祝った。

創立100周年の学校スローガン

泉二社長の話を熱心に聞く在校生

 式典に先立ち、正門そばの「亡師亡友之碑」で慰霊祭を行い、恩師らの御霊(みたま)に献花と黙とうをささげた後、記念式典に移った。

 二石校長は式辞の中で、学校の統廃合などの歴史や在校生らの活躍状況などを紹介した。その中で、二石校長は「現代はグローバル化などの進展で、地域社会やコミュニティが失われつつある。皆さんは『結の精神』を失わず、部活動やボランティア活動などに参加するよう努力してください」などと話した。

 続いて屋村賢良創立100周年記念事業実行委員長があいさつ。県知事・議会議長代理や朝山毅奄美市長ら5人の来賓が祝辞を述べた。


 生徒を代表して、機械電気科3年の積山瑛二生徒会長が「伝統を受け継ぎ後輩たちへつないでいきたい。新たな伝統を創るべく努力したい」 などと今後の決意を表明した。

元気に登校する在校生

亡師亡友之碑

校歌と式典式次第

式辞を述べる二石校長

あいさつする屋村実行委員長

生徒を代表してお礼の言葉を述べる積山生徒会長

講師の泉二弘明社長

奄美高校・東京配田ヶ丘同窓会メンバー

 式典終了後、家政科生徒やOBなどによる大島紬を使ったファッションショー。続いて歌手でOBの中孝介さん、前山真吾さんら4人が島唄を熱唱。記念行事に花を添えるとともに式典を盛り上げた。

大島紬を使ったファッションショー

中孝介さん(左から2人目)ら4人による島唄のステージ

 記念講演会では、東京・銀座で呉服店を展開する(株)銀座もとじ社長の泉二弘明さんが登壇。泉二さんは昭和44年に旧大島実業高校化学工学科を卒業したOBで、「夢の実現」と題してビデオプロジェクターを使い、約1時間にわたり講演した。

 その中で、自身の失敗や挫折などを通して「人間に能力の差はない。強い願望と目標を持って、具体的にその目標を落としこんで行けば、実現できないことはない。いかに熱くなり続けられるかが大事だ」などと語った。

 また、陸上選手を目指した夢が挫折した泉二さんは、失意の中で父の形見の大島紬を羽織った時にはその素晴らしさに身震いした、という。また、高校時代の恩師の言葉「反省はしても後悔するな」を胸に刻み頑張ってきたなどと、後輩にエールを送った。

校門前で記念撮影に収まる奄美高校・東京配田ヶ丘同窓会の面々

午後の祝賀会は六調などで盛り上がった

  午後からは奄美市の観光ホテルに会場を移し、記念の祝賀会が開かれた。中孝介さんらが島唄を披露。その後、参加者は八月踊りや六調を所狭しと踊り、母校の100周年を祝った。

 ・奄美新聞記事を見る(PDF)

(写真=仁禮善美、文=山田信廣、2017.11.21up


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