レポート

東京奄美会が新年賀詞交歓会開催−400人が出席

 新春恒例の東京奄美会(森眞一会長)新年賀詞交歓会が1月15日、東京・上野公園の上野精養軒で開催された。会は式典と懇親会・芸能祭の2部構成で、関東圏に住む奄美出身者を中心に来賓・招待者らを含む約400人が大島紬姿などで出席した。

 参加者は黒糖焼酎などを酌み交わして旧交を温めながら、各郷友会などによる島唄や踊りなどを心行くまで楽しんだ。また、本同窓会会員も各郷友会の一員として多くが参加し、新年のあいさつを島口(方言)で元気に交わし古里の雰囲気に浸った。

会歌を独唱する萩原かおりさん
あいさつする森会長

祝い唄「長朝花節」を歌う奄美民謡武下流東京同好会

 式典では、郷土遥拝などに続き森眞一会長が登壇。会長就任後に掲げた『島興し〜ふるさと奄美の力になろう〜』をキャッチフレーズにした過去2年間の活動を
振り返りながら、「昨年10月の総会において、会長として引き続きお世話になることになった。これまで以上のご支援をお願いします」などとあいさつした。

 その上で、奄美群島の状況については「病害虫のミカンコミバエから解放され、奄美・琉球の世界自然遺産登録が目前に迫っている。また、今春からは関西空港からも奄美にバニラ航空が飛ぶようになり、さらに来年のNHK大河ドラマには奄美とゆかりのある『西郷どん』が放映される」などと語り、観光面での島興しに大きな期待を寄せた。


東京奄美会執行部の皆さん

 来賓紹介の後、続いて保岡興治衆院議員と金子万寿夫衆院議員の両代理人、それに向井俊夫鹿児島県議会議員、県東京事務所の中薗良郎所長が祝辞を述べ、各人が奄美の今後の課題や展望などについて語った。その後、奄美群島の各首長らから寄せられた祝電が披露され、式典は終了した。

島ぶえを踊る碇教室の皆さん

春一番を歌うMCのあずままどかさん(中)

久永さとみさんの歌に合わせ踊る参加者

東京龍郷会の皆さん

 懇親会・芸能祭の部は、奄美民謡武下流東京同好会による祝い唄「長朝顔節」で幕を開けた後、佐藤持久顧問の音頭で乾杯を行った。

 続いてめでたい「お江戸花ごよみ」と「かぎやで節」の踊りが披露された後、奄美各市町村の出身者らで構成する13郷友会メンバーや有志らが趣向を凝らした衣装で次々と登場し、踊りや島唄などで会場を盛り上げた。

名瀬セレナードを歌う東京名瀬会の皆さん

六調で盛り上がる参加者

 会が終盤に近づくに従い会場は大盛り上がりとなり、懐かしい「島のブルース」や「六調」の曲が流れ始めると、参加者は我先にと立ち上がり踊りの輪に加わった。会は定刻通り、万歳三唱を行って終了。次回の再会を約して散会した。

(2017.01.17up


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