レポート

第4回奄美島うたのど自慢大会を開催−奄美文化交流協会など主催

徳原さん(島唄の部)と上田さん(新民謡の部)が優勝


 
奄美文化交流協会・奄美島うたのど自慢実行委員会は8月18日、東京・目黒区の目黒区民センターホールで、第4回奄美島うたのど自慢大会を開催した。

 大会は4部構成で、第1部の島唄の部には20人が出場。徳原大和さん(瀬戸内町出身)が「塩道長浜節」を歌い優勝した。続く新民謡の第2部では13人が出場。上田雅夫さん(喜界町出身)自身が作詞・作曲したという歌「喜界恋しや」で優勝した。

 第3部のスペシャルゲストショーでは、奄美島唄界の大御所・武下和平さんと娘のかおりさんが出演し、素晴らしい歌声で観客を魅了し大会に花を添えた。また第4部では、瀬戸内町油井集落の古式豊かな豊年踊りなどが披露された。

島唄を熱唱する武下さん親娘

 当日はうだるような暑さの中、会場の同区民センターには朝から観客が三々五々と集まり始め、開演時間を待たずに約400人の入場者で満席となった。

 開演に当たり、司会者から作曲家のこまつ美穂さんら3人の審査員の紹介と採点方法の説明があり、また島唄の歌詞(方言)が分かりやすいよう、解説を加えていくことなどが紹介された。

会場の目黒区民センターホール

 その後、各出場者は持ち時間(3分間前後)の中で、三線やお囃子、カラオケの伴奏に合わせ熱唱。第1部、2部とも終了の合間には、過去年度の優勝者がゲストとして歌ったほか、島唄をピアノや津軽三味線で演奏するコーナーを入れたりしながら、のど自慢大会は順調に終了した。

島唄で優勝した徳原大和さん(塩道長浜節)

新民謡で優勝した上田雅夫さん(喜界恋しや)

瀬戸美喜さん(むちゃ加那節、島唄入賞)

指宿桃子さん(曲がりょ高頂節、島唄入賞)

勇 みつえさん(徳之島節、島唄入賞)

田中真由美さん(長俊良主節、島唄入賞)

植田智美さん(請くま慢女節、島唄入賞)

和田美代子さん(島のブルース、新民謡入賞)

山下昭男さん(奄美の女、新民謡入賞)

愛川俊治さん(別離、新民謡入賞)

鶴野 愛さん(加計呂麻慕情、新民謡入賞)

池田麗奈さん(ゲスト、第2回島唄の部優勝)

松崎博文さん(ゲスト、第3回島唄の部優勝)

順田ひろみさん(ゲスト、第3回新民謡の部優勝)

ピアノで島唄を演奏する加藤泰子さん(ゲスト)

津軽三味線で島唄を弾く芦田 洋さん(ゲスト)

 第3部の武下さん親娘のスペシャルゲストショーでは、武下さんが娘のかおりさんのお囃子に合わせ「芦花部一番節」や「塩道長浜節」など数曲を力強く歌った。

 続いて
鹿児島県の無形文化財に指定されている瀬戸内町油井集落の「油井の豊年踊り」が関東油井の会によって演じられ、力めし(お餅)が観客に配られた。

 審査結果発表と表彰式後のフィナーレでは、武下さん親娘も三線やお囃子で参加。「六調」を観客と出演者が一体となって踊り、会場内は奄美の熱気に包まれた。

関東油井の会による「油井の豊年踊り」

六調などの踊りで大いに盛り上がったフィナーレ

★優勝者を含む入賞者は以下の通り(敬称略、カギカッコ内は曲名)

・第1部島唄 @優勝 徳原大和(瀬戸内)「塩道長浜節」 A準優勝 瀬戸美喜(瀬戸内)「むちゃ加那節」 B第三位 指宿桃子(名瀬)「曲がりょ高頂節」 C審査員賞 勇みつえ(与論) 「徳之島節」 C同じく審査員賞 田中真由美(瀬戸内)「長俊良主節」 D奨励賞 植田智美(笠利)「請くま慢女節」

・第2部新民謡 @優勝 上田雅夫(喜界)「喜界恋しや」 A準優勝 和田美代子(福井市)「島のブルース」 B第三位 山下昭男(名瀬)「奄美の女」 C審査員賞 愛川俊治(名瀬)「別離(わかれ)」 D審査員特別賞 鶴野 愛(徳之島町V世)「加計呂麻慕情」

・出場者一覧を見る(PDF)

(2013.08.21up)


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