レポート


黒糖焼酎と中華料理の夕べ開催−東京プリンスホテル

 東京プリンスホテル(東京・港区)は毎月1回、第4金曜夜にホテル内の中華料理店満楼日園(マロニエ)で、本格焼酎と中華料理を楽しむ会を開催し、好評を博している。

 焼酎の魅力をより多くの人に知ってもらおうと、同ホテルが鹿児島県の協力を得て今年3月から始めた企画だ。

会場の東京プリンスホテル
マロニエの会場入り口

 第3回目となる5月のテーマは「奄美の風」。24日夕、奄美群島にある蔵元の焼酎(18銘柄)と県下の食材をメーンにした中華の特別コースが味わえる「薩摩笑酎華楽(さつましょうちゅうからく」を開催した。

 料金は消費税等込みで7000円。同店の常連客など50余人が訪れ、黒糖焼酎と中華料理のコラボレーションを楽しんだ。

ずらりと並んだ黒糖焼酎

 毎回、イベントに合わせて県下の3蔵元が招かれ、焼酎の新しい飲み方や楽しみ方を提案している。「奄美の風」がテーマの今回は、(有)山田酒造と沖永良部酒造(株)、有村酒造(株)の3蔵元が会場のテーブルを回り黒糖焼酎の魅力などを伝えた。

 中華料理のメニューは「マロニエ特製中華オードブル」から始まり、「干し貝柱入りフカヒレスープ」、「鹿児島産細巻エビと活北寄貝のハンダマ風味炒め」、「奄美大島特産アオサ入りタラバ蟹と生湯葉の煮込み」など7品。その中で奄美産食材はハンダマやラッキョウ、コサンダケ、アオサなどが使われた。

鹿児島産細巻海老と活北寄貝のハンダマ風味炒め

奄美大島特産アオサ入りタラバ蟹と生湯葉の煮込み

奄美大島産らっきょの塩漬と牛肉の細切り炒め
四川チャーハン

 その中華コースの食前酒となったのが黒糖焼酎をベースにしたモヒート(通常はラムベースのカクテル)。来場者はモヒートを飲んだ後、数種類の焼酎をオンザロックや水割りで次々と味わいながら、中華料理に舌鼓を打っていた。

 その中で蔵元の一人、有村酒造の有村晃治社長は各テーブルを回りながら、ヤコウガイの盃で与論献奉(与論島の酒のもてなし方)の飲み方を伝授した。

 小生も友人(長野市出身)を誘い、与論献奉に挑戦。最初、話を聞いた時には(本場の大盃を想像して)一瞬どうなることやらと驚いたが、かわいい盃の与論献奉で難なく飲み干せた。

ヤコウガイの盃で与論献奉を伝授する有村社長
抽選会では焼酎とジュースが当たった

 友人の感想は「中華料理にはさっぱりした黒糖焼酎が意外に良く合う。この会場でこの値段と内容ならお得だね。奄美の風を満喫したよ」と喜んでいた。

 小生も奄美でダナ(コサンダケ)やオサ(アオサ)を採ったことなどを思い出しながら、ほろ酔い気分で家路についた。

(山田信廣=S43実高卒、2013.05.29up)


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